UA-139114584-1
top of page

不登校・引きこもりの原因が親子関係にあったとしても、子育てが間違っていたのではありません―カウンセリングでお伝えしていること―


 さまざまな原因で起こる不登校・引きこもり。時には、親子関係に主な原因があり、親子関係によってそのような状態になることはあります。

 この事実を親御さんが知ったとき、大きなショックを受けるでしょう。

 しかし、子育てのすべてが間違っていたわけではありません。愛情がなかったとか、そういうことではないのです。

 そもそも、子供が不登校や引きこもりになったからと、一生懸命考え、悩み、カウンセラーなどを調べる親御さんに、愛情がないはずはないのです。

 子供のために良かれと思ってなしたことが、すべて親の思い描いた通りの結果になるわけではありません。なんせ人間相手のことなのですから、思っていたこととは全く逆の結果が出ても、仕方がないのです。例えば、子供への指示命令が多いと、子供によっては不登校や引きこもりになることはあります。

 では、子育てで指示命令をすることが間違っているのかというと、そんなことはありません。子供が悪いことをしたとか、子供まったく判断が使いない場合などは、親が指示命令をしないと、子供にはまったくわかりません。それ自体は必要なのです。

 問題は、そのバランスです。

 子供のことを思うあまり、つい指示命令が多くなりすぎると、子供の自主性が十分に育たなかったり、あるいは親への反発心が拡大して、不登校や引きこもりになってしまうわけです。

 つまり、子育ての何もかもが悪かったのではなく、大部分はそのままで大丈夫であり、

一部分を変えた方がいい、ということです。その一部分を変えさえすれば、不登校も引きこもりもよくなります。

 100%正しい子育ても、100%間違った子育てもありません。普通は、その間にあります。今の日本は、子育てや教育の知識が多いので、虐待などを除くと、うまく子育てをなさっておられるのです。

 ところが現代は難しい世の中であるので、うまく子育てしていても、不登校や引きこもりになることがあるのです。

 子供が不登校・引きこもりになって、

「自分の子育ては間違っていた」

と落ち込むのは、親御さんの精神上、よくないのですが、それとは逆に、

「い~や、自分の子育ては完ぺきだった。子育てに何か原因があって、

子供が不登校や引きこもりになるはずがない」

と意固地になってしまうのも、不登校・引きこもりの解決が難しくなってしまいます。100%の人間はいません。100%正しい人は、神様ぐらいのものです。

 ですから、心を柔らかくして、

「どこに原因があったのだろうか」

と内省することが、不登校・引きこもりが良くなるきっかけとなります。

 現代は13万人の子供たちが不登校になっています。

 「不登校は特別なことではない」

ということなのですから、お子さんが不登校になっても、できるだけショックを受けずに、「ああ、自分のところもそうなんだ」

と冷静にとらえていただけると、お子さん自身が楽ですし、親御さんも落ち込まずに済むと思うのです。



閲覧数:0回0件のコメント
bottom of page