UA-139114584-1
top of page

不登校の転換期に、よきライバルがいると、学力を早く取り戻すことができます


「混乱期」→「安定期」→「転換期」→「回復期」

というプロセスで変化していく不登校ですが、

転換期において、勉強のよきライバルがいると、

学力を早く取り戻すことができます。

子供が外の世界に関心を持ち始める転換期、

学校に戻る準備のためでもあるこの期間においては、

落ちてしまった学力をいかに取り戻すかが、

再登校のためのカギとなります。

外の世界に関心を持ち始め、

塾やフリースクールに行ってみたものの、

学力や体力が落ち、机に向かうことができなくなっている

場合があります。

勉強をさせようとしてみても、机に突っ伏してしまい、

「疲れた」

と言うばかりで、勉強になかなか集中できないような状態。

その状態がよくならなければ、学校で長い時間、授業を受けることは

できませんし、学力を取り戻せなければ、学校に戻ろうという気持ちに

なかなかなれないでしょう。

「勉強しなさい」

とあまり厳しく言ってしまうと、転換期から逆戻りしてしまう

可能性がありますので、難しいです。

フリースクールなどに行っても、復学できる割合は50%程度と言われていますが、

その難しさがうかがえます。

しかし、ある本を読んでいて、あるフリースクールで通常の塾のように勉強させる

カリキュラムを取り入れ、そこで同年代の子供たちと切磋琢磨することによって、

復学する可能性を飛躍的に伸ばした、という事実に驚きました。

そのフリースクールでも、子供たちに勉強を教えることをカリキュラムとせず、

基本的には子供の自由にさせていました。

復学率は50%程度で、他のフリースクールと変わりません。

何とかもっと、復学率を上げたいと考え、出した答えが、

来ている子供たちすべてに、勉強を教えるということでした。

一人の例外もなく、です。

その体制に変えるべきかどうか、フリースクール内でも賛否両論ありました。

来ている子供たちが、勉強の場に変わることに抵抗を感じ、

家に戻ってしまうのではないかという危惧は、当然のことながらありました。

それでもすべての子供たちに勉強を教える体制に踏み切りました。

もちろん、嫌がる子はいて、これでよかったのか、悩みはありましたが、

ある小学生の男の子二人の出来事で、

うまくいくという確証を得ることができました。

小学5年生の男の子、仮にA君としましょう。

A君は長らく不登校で、そのフリースクールが勉強する体制に変わっても、

あまり勉強しようとはしませんでした。

そんなある時、同じ小学5年生の不登校の子がそのフリースクールに入りました。

B君です。

最初はお互いに警戒していた2人でしたが、

やがて打ち解けて、仲良しとなりました。

それから面白い現象が起きました。

B君の方はまだ不登校になって日も浅く、A君に比べて勉強によく取り組む子でした。

B君が一生懸命勉強する姿に触発され、いい意味でのライバル意識が出たのか、

A君の方も、嫌がっていた勉強に積極的に取り組むようになりました。

気がつくと、2人ともフリースクールにいる間中ずっと、勉強し続けるようになりました。学校にいるよりも長い時間、勉強するようになったのです。

めきめきと学力を取り戻し、自信と希望を回復させた2人が学校に戻るまでに、

長い時間はかかりませんでした。

そして、その2人の姿を見ていたほかの子も、一生懸命勉強するようになり、

そのフリースクールの復学率は90%をこえるようになりました。

これは理想的な形ですが、転換期に勉強面でいいライバルがいると、

切磋琢磨するようになり、復学が早くなる


閲覧数:6回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page