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不登校、引きこもりの子へのアプローチは、子供の心に合った内容で―子供の気持ちを推測する―


不登校や引きこもりの状態にある子供へのアプローチは、子供の心に合った内容で

行うべきです。

「誰ともコミュニケーションを取りたくない」

と深く傷ついている時に、あれこれコミュニケーションをとっては、

子供にとって邪魔にしかなりません。

「家で落ち着いて、ゆっくりと時間を過ごしたい」

と考えている時に、

「フリースクールとかどうだろうか」

などとすすめても、子供は乗り気にはなりません。

大事なことは、子供の心です。子供の心がどのような状態にあり、

何を望んでいるのか、よく見定めてから、それに合ったアプローチを行うべきです。

しかし、不登校や引きこもりの状態にある子供は、

親にすらその思いを言わないことがあります。

言いたくないのか、

言えるほどの元気がないのか、

その思いを伝えようとしない子がいます。

この場合は、子供の心の状態をつかめるかどうかは

親の観察力にかかっています。

私は親に、心を平静にしていただくよう、お願いしますが、

親が正しく、子供の心の状態を見るには、

親の心が平静で、白紙の状態になっている必要があるからです。

「うちの子はダメなんだ」

「うちの子は怠けているんだ」

と偏見の思いであったら、

親の心にうつる子供の姿は、歪んだものになってしまいます。

できるだけ平静な心の状態で、子供を見てあげることが大事です。

そのようにして見ながら、

「もしかしたらこうなんじゃないのか」

と推測すると、子供の気持ちを早くつかむことができます。

もちろん、あくまでも推測ですので、

その推測にとらわれないよう注意も必要です。

<1 深く傷ついて、あるいはエネルギー切れで静かに過ごしたい>

外の世界で傷ついたり、あるいはぎりぎりまでがんばって

エネルギー切れを起こしたりして、

誰とも話さず、静かに過ごしたい、という状態になっている場合です。

この場合は、親は、子供が静かにできる環境を作ってあげて、

静かに見守ることが大事です。

<2 心が安定し、誰かといろいろ話したい>

不登校や引きこもりになった当初は、混乱していたものの、

それが落ち着き、安定した状態になって、

誰かと話したいという気持ちになっている場合です。

この場合は、子供の気持ちを聞いてあげることが大事です。

その時、説教したり、「早く学校に行きなさい」ということを言ったりすると、

親はコミュニケーションをとる相手ではないと見なしてしまい、

コミュニケーションを取らなくなってしまいますので、注意が必要です。

<3 外の世界に関心が出てきた>

ゆっくりと家で休み、外の世界に関心が出てきたという状態です。

フリースクールとか、塾とかに行ってみようかと、

相談を持ち掛けてくることがあります。

この時、「早く学校に行ってほしい」という親の思いが前面に出すぎて、

子供の気持ちをすっ飛ばして、

「じゃあ学校に行ってみたら」

などと言ってしまいますと、

子供の気持ちは萎縮し、引きこもりになることもあります。

子供の気持ちを尊重しつつ、パンフレットを集めて、

子供の机の上にそっと置いておくなど、

「あなたの気持ちを尊重しつつ、見守っている」

という思いをこめてコミュニケーションを行うことが大事です。

子供の気持ちをよく見てあげることは、親が一番適任です。

子供の気持ちを、裁いたりせず、静かに見てあげてください。

ろn

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