不登校・引きこもりの原因がわかっている方が、子供の心を動かす「智慧」が深まります
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2016年11月17日
- 読了時間: 2分
私が、お子さんの不登校や引きこもりに悩んでいる親御さんに、
カウンセリングを行う際、重視していることがあります。
それは、不登校や引きこもりになっている原因を
つかむことです。
たいてい、子供は、自分がどうして学校に行きたくないのか
言いません。
それでも、何とか原因を推測し、見立てを行って、
「こういうことが原因では」
と仮説を立てた上で、カウンセリングを進めていきます。
その際、親御さんからの情報が非常に重要になります。
不登校や引きこもりになるまでの学校での様子、
勉強や部活への取り組み、交友関係、子供の性格、
不登校や引きこもりになってからの子供の様子
等を聞いて、親御さんと一緒に話し合いながら、
原因の見立てを行います。
この見立ては、親御さんの心が平静であると、
子供の気持ちをより正確につかめることになりますので、
確度が高くなります。
では、なぜ、原因をつかめていた方がいいのでしょうか。
それは、原因をつかめていた方が、
子供の心を動かす「智慧」が深まるからです。
例えば、子供が勉強やスポーツでの挫折が原因で、
不登校になったことが分かったとします。
そこに、親子関係や子供の性格を加味して、
もし親御さんが、子供に期待しすぎてしまい、
また子供も真面目で、親の期待に応えようとした結果、
起こったことがつかめたら、
その子供の気持ちがある程度推測できます。
親の期待に応えられない自分自身に対して
自信を失ってしまっているのであれば、
人生における挫折や失敗の意味について
親御さんに内省していただくよう、アドバイスします。
内省を重ねることで、挫折や失敗は生きる上で
必ずついてくるものであること、
その挫折や失敗を乗り越えるための気持ちの持ち方
等、子供の傷ついた心をいやす考え方や、伝えるべき言葉が
蓄積されていきます。
つまり、智慧が深まっていくのです。
原因がまったくわからない状態では、
どういうことについて内省していけばいいのか、
つかみにくいのですが、
原因がわかれば、内省する方向が定まるのです。
その結果、智慧を深めるための時間と労力が
少なくて済むのです。
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