このブログを読んでいる方の中には、知人や友人に、子供が不登校になっているお母さんがいて、そのお母さんと話す機会がある方もいらっしゃると思います。その際、大事なポイントがあります。それは、そのお母さんが、悩みを聞いて欲しいのか、それとも具体的なアドバイスが欲しいのか、それを判断するというポイントです。
お母さんが、自分の子供の不登校について話す場合、その人のことを信頼してくれているはずです。そして、話すからには何かをその人に求めているはずです。その求めているのは、大きく分けると二つ、すなわち、悩みを聞いて欲しいということと、具体的なアドバイスが欲しい、ということです。
よくやってしまうのが、「悩みを聞いて欲しい」という時に、アドバイスをしてしまうことです。「悩みを聞いて欲しい」という思いは、「悩みを(アドバイスやコメントすることなく)聞いて欲しい」という思いでもあります。そういう思いを持っているお母さんは、子供の不登校のことで心がすごく揺れているはずです。そういう心の状態の時は、その揺れる気持ちを誰かに聞いて欲しいのです。アドバイスやコメントをもらわなくても、聞いてもらえるだけで、かなり気持ちが楽になります。
逆に、「具体的なアドバイスが欲しい」時に、静かに聞いてもらうだけでは、肩透かしというか、物足りなく感じるでしょう。
どちらの姿勢でお母さんの話を聞くべきか、その見極めのポイントは、そのお母さんの心の状態です。心が揺れていて、見るからに辛そうなら、「悩みを聞いて欲しい」という時でしょう。心が安定しているような感じなら、「具体的なアドバイスが欲しい」という時になります。
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