不登校カウンセリングブログその1420.自分のこと、しかも自分のマイナスの事ばかり考えるのではなく、「この状況からどう脱出しようか」と決意することが、不登校脱出の第一歩です。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年3月20日
- 読了時間: 2分

不登校の子供のすべてではないでしょうが、大変な状況の中で苦しい思いをしているのでしょう。そのような自分が大変な時や苦しい時に、自分のことを考えるのは大切なことだと思います。「どうすればこの状況から抜け出せるのか」「自分に足りないことはなかったのだろうか」というふうに考えて、この大変な状況、苦しい状況から脱出する道を模索することは、不登校の子供の未来にとって必要なことでしょう。
ただ、「自分のことを考える」ことが、そういう建設的な方向でしたら、不登校の状況から脱出するためにも大切なことでしょう。しかし、マイナスの方向に向かうばかりですと、自分で自分を縛ってしまうことになりかねません。
そのマイナスの方向とは、自分の悩みや苦しみを見つめすぎてしまって、「この状況からどうやって脱出しようか」という方向ではなく、「自分はだめだ」「自分の将来はだめだ」という方向になることです。
そういう方向に考えるのは、理解できますし、不登校直後からしばらくの間は、そういう方向に考えが向かうのは仕方がないことだと思います。不登校に至るまで深い傷を負っていることもあるでしょうから、そういう方向で考えてしまうのも当然です。
ただ、ずっと「自分はだめだ」「自分の将来はだめだ」という方向にばかり考えてしまうのでは、いつまでたっても前に進めません。どこかで、そのようなマイナスの方向への思いを切り替える必要があります。
では、どうすればいいか、ということになりますが、方法はいたってシンプルです。「そういうことを考えず、この不登校の状況から脱出しよう。そのために何ができるか、考えてみよう」と決意するだけでいいのです。そして、そのように決意した後、おそらく何度も「自分はだめだ」「自分の将来はだめだ」という思いが心の中にわいてくるでしょう。その思いをその都度、先ほどの決意を思い出して打ち消していくことです。
人の心は、それまで考えていたことにしばらくは縛られたり、思い返したりします。辛いことを考えていたら、その辛いことにしばらくは縛られます。楽しいことでしたら、楽しいことを思い返します。そういう傾向があるので、「自分はだめだ」「自分の将来はだめだ」という思いをずっと抱いていたら、その思いにしばらくは縛られます。
ただ、その思いに、「この不登校の状況から脱出しよう」という決意を上書きしていけば、今度はその決意が心の中を占めることになり、それが実際の行動になっていきます。
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