不登校カウンセリングブログその1247.不登校の状況にある子は、もしかしたら何度も、「失敗」するかもしれませんが、それは前向きの失敗です。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年9月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年10月17日

不登校の状況にある子供が、外の世界に関心を持ち始め、塾やフリースクールに通おうとしたり、あるいは一気に再登校しようとしたりします。そんな時、子供のことが気がかりだった親御さんは、天にも昇る気持ちでしょう。やっと、前に進んでくれたかと、嬉しい気持ちで心が満たされた気持ちでしょう。
ただ、前に進んだと思った子供が、また後戻りすることがあります。せっかく通い始めた塾やフリースクールに行かなくなる、あるいは、再び不登校になるということがあります。そんな時、親御さんの中には、喜びが大きかったために、奈落の底に突き落とされたような気持ちになる人もいるかもしれません。
そういう気持ちになるのは仕方がないことでしょう。確かに、そういう状態は「失敗」ということになるのかもしれません。「失敗」なのでしょうが、それは前向きの失敗です。前に進もう、不登校の状況から出ようとして、実際に前に進み、何らかの原因によって再び後戻りした、前向きの失敗です。前に進もうとしたための失敗であって、悲観的に考えないでください。
完全に、不登校の状況から脱出するまで、こういう前向きの失敗はたびたび起こります。一歩前進しては、また戻り、さらに進んでは、また戻るということを繰り返します。ある意味、リハビリのような状況にあるのです。
例えば、足を骨折して、一応は治り、リハビリの段階では、筋力が弱っているために、つまづいたり、転んだりすることもあるでしょう。すぐには元のように歩けません。
不登校の場合は、心のリハビリの段階があるのですから、塾やフリースクール、学校に行っては、心が疲れてしまって、また元に戻ることがあるのです。体のリハビリと全く同じです。
こんな時は、子供自身が一番、ショックですし、自信を無くしているはずですから、親御さんはできるだけ、平静になって、「こういうことはあるから、あまりショックを受けないで。何度か繰り返すことで、不登校の状況から完全に出ていくことになると思う」と声をかけて、子供を安心させてあげてください。子供と同じように、親御さんがショックを受けてしまうと、それを子供が見てさらに大きく落ち込む、というようなことになってしまいます。「大丈夫、大丈夫」と、平然と受け止めることで、子供も必要以上に落ち込まなくて済みます。
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