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不登校カウンセリングブログその1016.幸福を求め、幸福になれる力を持っている人間の生きる目的とは、「それぞれの幸福を見つけて実現すること」―生きる目的を失っている不登校の子供に伝えたいこと―

更新日:2022年11月26日



 そのような子供には、そもそも人間は幸福を求め、幸福を実現する力があり、その力を使って、それぞれの幸福を実現することが、生きる目的だと伝えてあげてください。


 人間が幸福を求める生き物であることは、わが身をふり返ってみたらお分かりいただけることと思います。不幸になりたい人はいないでしょう。基本的には、幸福になりたいと願っています。ただまれに、幸福になりたくともなれず、自暴自棄になって不幸な道を選択してしまう人がいますが、それも本来は「幸福になりたい」という思いを持ち、それが達成されないために屈折した形で、そのような道を選択してしまっているのです。


 その「幸福になりたい」という願いを、人は実現する力があると、私は考えています。「そんなことはない、幸福になりたいと思っていても、幸福になれなかった。不幸になった」と反論する方はおられると思います。


 確かに、現実には幸福な人と不幸な人がいます。不幸な人がいるということは、幸福を実現する力がない人がいるのではないかということになります。不幸になってしまった原因には、

①過去の出来事や周囲の影響を受けて不幸感覚を持ち続けた

②努力しなかった

③次善の目標を設定せず、完璧主義に陥った

④自己分析が足りなかった

ということがあると、現時点では私は考えています。

 

 ①についてです。過去に何らかの悲劇的なことがあったり、他人から攻撃されたりすると、その直後に幸福になることはできません。ただ、ありがたいことに、人は忘れていく生き物です。時間がたつにつれて、それらに伴う苦しみや自己否定の思いは薄れ、前を向くことができます。

 しかし、どうしてもそれらにとらわれてしまって、不幸感覚を持ちづつけると、どうしても前を向くことができなくなってしまいます。


 ③についてです。これは高い目標をもって努力していき、それが実現されなかった場合です。現時点での努力・実力・時の運もあり、高い目標を設定して一生懸命努力しても、実現できないことはあります。その時、完璧主義に考えてしまって、「目標が達成できなかったからもうすべてダメだ」と思ってしまうと、不幸感覚を持つことになります。しかし、「では次の目標に向かっていこう」と、それよりも達成可能な目標を設定することで、今まで努力してきて実力はついていますので、次の目標を達成し、幸福になることはできます。


 ④についてです。幸福になろうとしてもなれなかった場合、それがどうしてなのか、何が足りなかったか、あるいは間違っていたか、自己分析が足りないと、幸福になれなかった原因が分からず、やはり幸福になれない可能性があります。


 そうしたことに注意していけば、幸福を実現することはできます。幸福を実現する力は、自分の実現したい幸福なビジョンを心に思い描き、それに向かって努力していくことです。それはすべての人に可能です。これまでのブログでたびたび、「心の創造力」と呼んできましたが、それがまさに幸福を実現する力です。


 何をもって幸福と呼ぶのか、これは本当に人それぞれです。「幸福なんてよく分からない。どういうことが幸福なのか、分からない」という不登校の子はいるでしょう。自分にとって幸福なことは、人によっては探さないと具体的にならないこともあります。成長していく過程で、学び、経験し、考えていく過程で、その子にとっての幸福が具体的になっていきます。そして、「この幸福を実現しよう」と進んでいくことができる力を、すべての人が持っています。




 


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