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不登校カウンセリングブログその1026.完璧主義によって不登校になる子供。完璧主義は、自信のなさの裏返し?

更新日:2022年11月5日


 完璧主義によって不登校になるという話は、時々聞きます。勉強も頑張り、部活も手を抜かず、生徒活動もやって、たくさんの友達とも交際し、学校生活のどこも手を抜かなった子供が、ある時ふと、エネルギーが切れたようになり、そのまま不登校になるということです。


 このような形で不登校になった場合、一生懸命に頑張っている子供の姿を目の当たりにしていた分、親御さんの苦しみには大きいものがあります。「不登校になるまではあんなに学校生活を楽しんでいたのに」という、懐かしむような、苦しいような気持ちになることがあります。


 どうして、完璧主義になるのかということなのですが、これには複数の理由があると考えられます。その一つに、「自信のなさの裏返し」があるように思うのです。


 不登校の子供に限ったことではないのですが、完璧主義になっている場合、その心の奥底を見ていくと、「自信が十分にない」という気持ちがあることがあります。自信が十分にないために、自分についての隙を作りたくない、100%の自分でありたいと渇望してしまうのです。


 本物の自信があれば、たとえ自分が完璧ではないということを意識したとしても、本物の自信による精神的な余裕がありますので、そういう自分を受け入れることができます。「ま、自分も完璧ではないんだしね」という気持ちになれます。決して、いい加減とか適当とかそういう気持ちではなく、不完全な自分も受け入れることができるという、余裕からの気持ちです。


 不登校の子に見られる完璧主義の傾向がすべて、「自信のなさの裏返し」によるものだと考えてはいません。先ほども述べた通り、完璧主義になる理由には複数あり、あくまでその一つが、「自信が十分にない」ということです。


 完璧にやろうと頑張っている子供に、「適当でいいよ」と伝えるのは難しいことです。「サボりをすすめるのか」というふうに、反発を感じる人もおられるでしょう。


 ただ、どうしてこの子はこんなに頑張るのだろうか、完璧にやろうとしているのだろうかと、その心をよく見てあげて、もしその心の奥底に、「自信のなさ」があるのでしたら、「不完全さも含めて自分を認める、自分を愛せる」というふうに、アドバイスしてあげることが必要かもしれません。


 それは同時に、親御さんがその子を、成果主義で見て成果を出すから認めるというのではなく、その子だから愛するという視点が必要なのでしょう。その視点がないとどうしても、「勉強ができたから認める、スポーツで頑張ったから認める」とこととなってしまいます。そういう視点でみられているということが子供に伝わり、「頑張って成果を出しているから自分は愛されているんだ」と考えるようになります。それでは本当の自信につながっていかないのです。








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