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不登校カウンセリングブログその1033.不登校の子供たちの「自己否定感」は、子供によって全く異なります。

更新日:2022年11月4日


 不登校の子供の子供たちのほとんどが、「自分はダメだ」という自己否定感を抱いているのではないでしょうか。その自己否定感を小さくしていくことが、不登校の状況を変えていくためのポイントになります。そう考えますと、自己否定感の具体的な内容を詳しく知ることは、不登校の状況を変えるために大切なことです。


 自己否定感の内容は、子供によって全く異なります。そのため、このブログでそのすべての内容を取り上げることは不可能です。そこで、自己否定感のいくつかを取り上げていきたいと思います。 


1 人間関係で、他人に自分を合わせすぎたことで起きた嫌悪感による自己否定感

 「人間関係で不登校になった」ということは、よく聞く話だと思います。ただ、その内容も、子供によって様々です。この場合は、他人に自分を合わせすぎてしまって、自分というものがなくなる気がしてしまい、嫌悪感が高まって、それが自己否定感につながったケースです。

 思春期に差し掛かった、特に女の子に比較的多いのではないかと思います。仲間の中の自分という存在を強く意識するようになり、この時期は、仲間から外れたくないという思いが高まります。その思いがあるため、周囲の人間に過剰に合わせてしまうのです。


2 自分の個性が周囲の人とぶつかってしまい、人間関係がうまくいかなくなったことによる自己否定感

 これは「1」とは対照的なケースです。このケースでは、自分の個性、例えば、こうと決めたら譲らないとか、思っていることを隠さず言ってしまうとか、そういう個性が、周囲の人とぶつかってしまうのです。その結果、周囲の人との人間関係がうまくいかなくなり、「自分はダメだ」という自己否定感を抱いてしまうのです。


3 自分にできないことを、他人ができるのを見て抱く自己否定感

 思春期は、徐々に自己を確立していく時期でもあるので、他人と自分を比較します。その結果、自分にはできなかったことが、他人ができるのを見てしまって、それで落ち込むことがあります。その落ち込み方がひどいと、自己否定感を抱くことがあります。


4 勉強が分からなくて抱く自己否定感

 学校に通う間は、やはり勉強することが学校生活の中で、大きなウェイトを占めています。そのため、勉強が得意か不得意かで、自分自身に対する評価は大きく変わってきます。不得意な子供だと、自己否定感を抱くことがあります。


5 自分という存在が分からなくて抱く自己否定感

 これは思春期に特有のものでしょう。自意識が高まり、自分とは何か考えていくと、まだ自己確立が十分でないため、自分とは何かが自分でも分からなくて、自己否定感を抱くことがあります。


 まだまだ、不登校の子供たちの自己否定感はあります。この自己否定感は、思春期の揺れやすい心がきっかけに生じていることもありますので、思春期の心を知りつつ、自己否定感を理解していくと、わが子が抱いている自己否定感の具体的な内容を、よりつかめるかもしれません。





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