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不登校カウンセリングブログ1100.不登校は別に、お母様の子育てのせいではないですよ。不登校は誰にでも起こりうること。

更新日:2022年10月22日


 わが子が不登校になると、親御さん、特にお母様が、どうしても「自分の子育てのせいだ」と考えてしまいます。そうして、ご自身を責めてしまって、不登校になってからしばらくの間は、とても落ち込みます。


 今回のブログのテーマは、ツイッターでもブログでもしばしば取り上げてきましたが、不登校は別に、お母様の子育てのせいではありません。学校の雰囲気、子供の性格、友達との関係、勉強の得意・不得意、先生との関係、思春期特有の気持ち等、さまざまな要因が絡んで起こります。もしかしたら、子育ても要因の一つになっているのかもしれませんが、それがすべて100%の要因になっているわけではありません。


 「不登校は誰にでも起こりうる」ということは、だいぶ前に文部科学省が公式の見解として述べています。文部科学省では、全国の学校から不登校についてのデータを集め、分析しているはずです。その文部科学省が、そのように見解を述べているのですから、「たまたまうちの子が不登校になっただけ」と考えた方が、精神的に少し楽になれるかもしれません。


 もちろん、そのように考えたとしても、わが子が不登校であるという事実には変わりがないです。そうではありますが、お母様が、わが子が不登校になったという事実と、自分の子育てのせいで不登校になったということの両方で悩むよりも、わが子が不登校になったという事実だけで悩むのと、どちらがいいかというと、後者の方でしょう。その方が悩む度合いが少なくなります。


 私は、不登校カウンセリングと言う形で、不登校のご家族とコミュニケーションをとらせていただいています。私が存じ上げている不登校のご家族は、日本全体の不登校のご家族の、ほんのごく一部です。そのごく一部ではありますが、ご家族、特にお母様とのコミュニケーションにおいて、「へんな考え方をする人だな」というように感じたことはないのです。しっかりとした考え方を持っておられる方々だと感じるのです。


 不登校カウンセリングという、限られた時間の中、お電話という形でしかコミュニケーションをしていませんので、それで相手様の何が分かるか、と思われるかもしれませんが、こちらも一応、人とお話しして、その方の人となりや考え方を推察するプロフェッショナルの端くれではあります。


 子育てが不登校の主な要因でないとしたら、いったい何が要因になっているのか、どうして全国で不登校が増え続けているのか、という疑問が残ります。正直なところ、はっきりとわかっていないのでしょう。はっきりとわかっていたら、もうとっくに対応していて、不登校の数が減っているはずです。一時期、確かに減った時期はあったものの、その後増え続け、最新のデータでは19万人になっています。


 私がカウンセリングさせていただいている中で感じるのは、「自分とは?」「これからどう生きていけば?」というような思春期特有の悩みを抱えていること、感受性が高いこと、クラスの雰囲気がその子にとって荒々しく感じること、勉強が苦手なこと、友達との関係がうまくいかないことなどの要因が絡みあって、不登校が起きているのではないか、ということです。子供の心の状態や、学校の状況などをお聞きしながら、これらの要因について一つ一つ検討していき、不登校になっている要因をひも解いていきます。「子育てに問題がある」というように単純に考えることはできません。





 

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