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不登校カウンセリングブログその1101.不登校の子供の大部分は思春期です。「わが子のことが不安」だとしても、まだまだ変わっていく年頃です。

更新日:2022年10月22日

 

 不登校のわが子のことを考えると、不安になるという方は多いと思います。人間関係が苦手なために、不登校になってしまったのだから、この先社会に出て、たくさんの人の中にいて生きていけるのだろうか、という不安を抱くこともあります。物事を深く考えすぎてしまって不登校になった、だからこれからうまく生きていけるかどうか不安だ、というふうに考える人もいるでしょう。


 「今の」子供の状態を見ると不安になるということも、理解できますし、親心としては当然だと思います。ただ、子供はまだまだ伸びしろが大きく、これからいくらでも変わる可能性があるということも、心に留め置いていただきたいのです。


 思春期の中では、自意識が高くなり、他人とうまく関係を作れないということがあります。そういうことで悩む年頃であり、そのために不登校になることがあるのですが、年齢を重ねていくうちに、自分という存在を確立していきます。その結果、高くなりすぎた自意識が平準化され、他人との関係をうまく作れるようになります。


 以前、不登校であって、今は社会で働いている人が、「不登校の頃は、人の目が気になって仕方がなかったのに、今はまったく気にならなくなった」と話しているのを、たびたび耳にします。もちろん、社会に出てからも、人の目が気になるという人はいるのでしょうが、何割かの子が、精神的な成長とともに、人の目が気にならなくなっているのです。


 苦手なことや嫌いなこと対しては、まったく関心が持てず、手をつけられずに不登校になっていた子が、成長していくうちに、そういうことに対しても折り合いをつけられるようになった、ということも聞いたことがあります。このケースも、思春期からさらに大人になっていくにつれて、精神的な変化によって起きたものでしょう。


 思春期は、本当にさまざまなことを考え、悩みます。悩める年頃です。今、大人である方も、自分の思春期の頃は悩んでいたのではないでしょうか。思春期は遠くに過ぎ去ってしまったため、その悩んでいたこと自体、忘れているかもしれませんが、何か悩んだり考えたりしていた方も多いでしょう。そういう年頃であるがゆえに、不登校になるのもまた、頻発する年頃なのです。


 その悩み多き年頃の子供の状況を見て、「この子はこうなんだ」と不安になったり、あきらめたりするのは早すぎます。繰り返しますが、不安定な状態の子供も、変わっていきます。大人でも年齢を重ねていけば変わりますが、子供はその度合いが大きく、場合によってはまったくの別人のようになることもあります。


 私は、不登校カウンセリングをする前は十年くらい、塾講師をしていました。子供たちが大きく変わる様を何度も見てきました。落ち着きのない子が、学年が上になると年相応に落ち着いていきました。そんなに子供たちが変わるということを実感するまでは、「この子はこうなんだ」と決めつけてしまうことがありましたが、大きく変わる様を見てきて、そのように決めつけることはできないと考えを変えました。


 思春期で不登校になっている子供の個性のいくつかが、マイナスに見えて仕方がないという場合は、子供は大きく変わる可能性を秘めているということをお考えください。






 

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