不登校カウンセリングブログその1107.人生山あり谷あり。不登校の子供たちは、最初に谷が出てきていることになります。その谷を登るには?
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年4月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年10月22日

「人生山あり谷あり」という言葉があります。人生には山(調子のいい時)もあれば、谷(調子の悪い時)もあると意味です。その意味にそって考えますと、不登校の状況にある子供たちは、最初に谷が出ていることになります。その谷を登って、山に至るにはどうすればいいのでしょうか。
まず山に至ることの逆、すなわち谷に居続けてしまう場合を考えてみます。谷に居続けてしまう場合は、身の回りの人を見てきて、いくつか共通するものがあります。
1 「もう自分はずっと不幸だ」と思い続ける
心には創造力があります。それは、心に思い描いたものが具体的になっていき、自分の人生を創造していくという力です。
この創造力で注意すべき点は、自分にとってマイナスの方向を思い描くと、その方向に人生が形成されていくという点です。「自分はなんて不幸なんだ」と嘆く人の中には、自分の心の中に不幸になるビジョンを思い描いてきた人がいます。意識しないでビジョンを思い描き、それが心の創造力によって実現化されてきて、「自分はなんて不幸なんだ」と思ってしまうような環境が立ち現れてくるのです。
不登校の状況になると、将来に対して希望を抱くということは難しいことです。ただ、その状況で「もう自分はずっと不幸だ」と思い続けると、それが実現化されてしまいます。その結果、「やっぱり自分は不幸だ」という状況となってしまいます。これが心の創造力の怖いところです。
2 自分の不幸を環境のせいにしてしまって、自分の問題としてとらえない
今、自分が不幸であったり、不遇であったりする場合、環境のせいにしたくなるのはよく分かります。実際、そういう場合もあるでしょう。犯罪に巻き込まれたとか、地震などの大災害が起きてしまった、あるいは不況になってしまったというように、自分の身の回りの環境によって、自分が不幸になるということは十分あります。
ただ、そこでずっと自分の不幸を、環境のせいにしてしまっては、先に進むことができません。不幸に陥らせた出来事から、何年も何十年もたっているのに、「今、自分が不幸なのは、あの時〇〇が起きたからだ」と考えていると、その状況から脱出することはできません。
3 与えられた環境の中で努力しない
これは「2 自分の不幸を環境のせいにしてしまって、自分の問題としてとらえない」に関係しています。自分の不幸を環境のせいにしてしまうと、与えられた環境の中で可能な努力をしなくなってしまいます。今いる環境が自分にとって不幸な環境であり、その環境から脱出したいと思っているのでしたら、何らかの努力が必要です。その努力をしていかないと、基本的にその環境がずっと続いてしまいます。
このように考えますと、不登校の状況から脱出するには、これらの逆をやっていけばいいのです。それは、
「自分はこれから幸福になれる」と考え、
「この状況から脱出するのは自分の問題だ」ととらえて、
「与えられた環境の中で努力する」ことです。
これらを実行していけば、不登校の状況から必ず脱出できます。
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