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不登校カウンセリングブログその1170.「エジソン型不登校」というものがあります。学校という場に合わない、ユニークな個性を持った子供には、無理に学校に戻さず、家で勉強させる選択肢もあるのでしょう。

更新日:2022年10月21日


 私は、不登校の解決の形が100%、学校に戻ることだととらえていません。学校に戻る形の方が、経済的等の面で望ましいことではあるのですが、学校に戻らないで、我が道を行く形での解決もありうると考えています。


 そのような形での解決が適切な場合が、「エジソン型不登校」でしょう。ご存知の方もおられると思いますが、知的好奇心が旺盛なエジソンは、先生に質問ばかりしてしまって授業を妨げてしまい、わずかな期間、確か3カ月だったと記憶していますが、そんなわずかな間しか学校に通わせてもらえず、家に戻されました。現代であれば、不登校にさせられた状況ということになるのでしょう。


 エジソンは、納屋に火をつけて燃やしてしまったこともあるので、学校の対応もやむなし、という気もします。


 エジソンの母ナンシーは、そんなわが子に対して秘められた才能を見抜いたと言われています。一つには、ナンシーは元教師だったということも、影響しているのかもしれません。学校に対してエジソンのことをかばうナンシーに、学校は「それならあなたが教えればいい」と言いました。その言葉を受けて、ナンシーは家で息子エジソンに、勉強を教えることにしました。


 「この子は、確かに他人に比べて劣っているところはあるが、知的好奇心は並外れている。それは、学校に通わせていては発揮されない」、そう思ったと伝えられています。


 ナンシーは、エジソンが興味を持ったことに好きなだけ打ち込ませる環境を整えました。そして、そういうエジソンの興味を否定せず、危険がないかぎりできるだけ肯定していったといいます。後に、発明王となったエジソンは、「母は私の最大の理解者だった。母の存在がなければ、私は発明家になれなかった」と振り返っています。


 もちろん、不登校になった子がすべて、エジソンのようなタイプだというわけではありません。不登校の子供の中に、エジソンのような個性を持った子供がいるのです。そういう個性は、学校教育の中ではうまく育まれないことがあります。


 エジソン以外にも、私の知っている経営者の中に、不登校の時期があった人がいます。その人の場合、どうしても他人と同じことをやるのが嫌でたまらなかったそうです。将来、いわゆる一国一城の主となり、社員を豊かにしうる個性を持ったその人にとっては、学校は、少数者に対して多数者の意見に従わせようとする、いわゆる「同調圧力」が強い場に感じられたのでしょう。


 こういうケースがあるので、不登校の子供は、何が何でも学校に戻さないといけないとまでは思わないのです。そういうケースでは、あえて家で勉強させる、いわゆるホームスクーリングという選択肢もありえます。海外では、教育の場の一種として認められているホームスクーリングですが、日本では認められていません。ただ、どうしても学校が合わない子供のために、ホームスクーリングの制度化が望ましいと考えています。


 先ほども述べましたように、誰も彼もがホームスクーリングでいいとまでは考えていません。自分から学ぶ意欲もなく、将来に対してやりたいことを探すのでもなく、自分の時間を管理できない子供の場合、形だけのホームスクーリングをさせても、将来が行き詰まる危険性があります。そういう子供の場合、学校に戻す形での不登校の解決が望ましいでしょう。


 ユニークな個性ゆえに不登校になり、あえて家で勉強させているという場合は、ちょっと違うかもしれませんが、「明るい不登校」でしょう。子供も前向きに歩んでいて、親御さんもそういう子供に対して勉強や他の経験を積む環境をできるだけ整え、見守るという感じです。こういう子が、将来、どういう個性の花を咲かせるのか、とても楽しみでもあるでしょう。







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