不登校の状況になって、子供も親御さんも、将来のことが不安になっておられるでしょう。もう、このまま不登校になって、将来は真っ暗だと考えている人もいると思います。
日本の教育制度を考えると、学校に行くことが主な進路となっているのが現状となっていますので、そのように考えてしまうのも仕方ないと思います。また、不登校になってからしばらくは、心も揺れているので、どうしても考え方が悲観的になってしまいます。将来への不安はどんどんわいてくるのも、仕方ないと思います。
ただ、心が少し落ち着いてきたら、将来は、「現在の不登校」という状況に縛られることはない、ということを信じていただきたいと思います。現在の状況は、「その状況でよし」と思っている以外、基本的には変わっていくものであり、「現在の不登校」という状況に対して「変えたい、変わりたい」と思っていたら、変わっていくということです。
状況が変わるには、大きく二つのパターンがあります。一つは、外部から何かが起こって変わるパターンです。会社で異動して部署が変わった、何か思わぬいいこと、あるいは悪いことが起きて状況が変わったなどは、このパターンになります。
もう一つのパターンは、自らの思いで状況を変えるパターンです。進学や転職をして状況が変わったなどは、このパターンになるでしょう。
私は、心には創造作用があり、自分自身の存在も、自分の身の回りの状況や人生も、変えていき、創造していくことができると考えています。変えたい、変わりたいと思い続けていたら、100%ではないかもしれませんが、その方向に状況が変わっていくのです。
子供が不登校になり、子供はエネルギーを失っているし、傷ついていることもあるでしょう。そのような場合は、不登校の状況が子供にとって都合がいいので、しばらくはその状況が続いた方がいいのかもしれません。
ただ、元気が出てきたら、子供はその状況から出ていきたいと願いますし、親も同様です。不登校の状況に関係する人がみんな、その状況から出たい、その状況を変えたいと願っていますので、時間がたつにつれて、心の創造作用が働いていき、不登校の状況が変わっていきます。将来の状況は、「現在の不登校」という状況に縛られないのです。
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