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不登校カウンセリングブログその1231.不登校になる子供は「弱い」のでしょうか?

更新日:2022年10月17日

 

 不登校になる子供は「弱い」のでしょうか?

 結論から先に申しますと、不登校になる子供は「弱い」わけではないと思います。


 不登校になる子供が「弱い」というのは、不登校を選択する理由が

・学校や勉強をサボりたい

・人間関係に耐えられない

・挫折や失敗にすぐ心が折れる

等であり、弱い人間だからこそこういうことが起こるのだという考え方です。


 まず、学校や勉強をサボりたいということで、不登校になっている子はほとんどいません。みんな、学校に行かなければならない、勉強をしなくてはならないと考えています。そう考えているのだけれども、学校に行きたくない、勉強したくないという気持ちがわいてきて、ぎりぎりまで二つの思いの板挟みとなっています。そうして心が疲れてしまって不登校になるということであり、最初から学校をサボりたい、勉強をサボりたいとは考えていません。


 不登校の子供は、物事を深く考える傾向があります。そのため、「何のために学校に行くのだろうか」「勉強する目的は何だろうか」と、学校に行くことや勉強することについて考えます。それである程度の答えが得られればいいのですが、なかなか答えを得ることはできません。その結果、学校に行くことや勉強することに疑問を感じ、その疑問が強くなってしまって不登校になるという流れです。


 次に、人間関係に耐えられない、ということです。精神的に弱いから、友達から何か言われてすぐに傷ついたり、あるいはクラスメートのやり取りを見て傷ついたりして、不登校になるという考えです。


 これも「弱い」というよりも「感受性が高い」「人の心がよくわかる」というふうに、私は解釈しています。不登校の子供と接した人が異口同音に、「不登校になる子供は、人の心がよくわかる子が多い、感受性の高い子が多い」と言います。私も同じことを感じます。「弱い」のではなく、「感受性が高い」と考えるべきでしょう。


 挫折や失敗にすぐ心が折れる、ということですが、これも物事を深く考える傾向や、感受性が高いということが関係していると思います。普通の子が、さらっと挫折や失敗を流してしまうのに対し、不登校になる子供は、物事を深く考えてしまう傾向のために、挫折や失敗に対しても深く考えてしまって、さらっと流せないということが起こります。また、感受性が高いために、挫折や失敗を深く受け止めてしまうということが起こります。「弱い」ということにはならないでしょう。


 これもしばしば聞くことなのですが、不登校の子供は精神性が高いです。精神性が高いために、物事を深く考える傾向や、感受性が強い傾向があり、それが子供時代、他の子がさらっと流してしまうことが流せず、不登校になるということであり、決して弱いからではないと思うのです。


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