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不登校カウンセリングブログその1234.「やる気が出ない」「何をしていいか分からない」という不登校の子供に、「刺激を与える」という方法があります。

更新日:2022年10月17日

 

「やる気が出ない」「何をしていいか分からない」という不登校の子供がいます。実は、「やる気が出ない」「何をしていいか分からない」という思いを抱いている子供も、そのような状態になるのはさまざまなケースがあります。今はエネルギーが枯渇していて、何かをやる気になれないというケース、自己肯定感をかなり失ってしまって自信がなく、何もやれないというケース、何かをやりたいとは思っているけれども、そしてエネルギーが出てきているけれども、やる気が出ないというケース。今回は、エネルギーが出てきているけれども、やる気が出ないケースを考えてみたいと思います。


 このケースでは、不登校になってから結構時間がたっているはずです。不登校直後からしばらくの期間の子供に見られるように、エネルギー切れを起こしているのではありません。エネルギーが出てきているのが、そばにいても感じられます。エネルギーは出てきているのですが、何かをやる気になれないのです。


 そもそも、この状態は、長い間外部からの刺激を受けず、部屋あるいは家にこもっていたために起こっているのです。漫画やスマホなどで刺激を受けてきたのかもしれませんが、それは刺激というよりも、不登校の状況の中で、落ち込みがちな心を紛らわせる「麻酔」のようなものです。その過程で、それが刺激になって何かをやろうと気になることもありますが、そういうことは例外です。ここでの刺激とは、何かをやろうという気になれるもの、してくれるものです。


 なぜ子供に対して、やる気を持たせるべきなのでしょうか。最終的には、不登校の状況から脱出して、前に進むことが目的です。そのためには、今いる環境で子供がやれることをやっていくことが必要です。落ちた体力を回復させて、同じく学力を取り戻すことが必要なのですが、なかなかすぐには手を付けられません。そこで、しばらくの間でもいいので、何かやる気が出ることが必要になってくるのです。 


 さて、この状態は、外の世界に関心を持ち始める時期でもありますので、子供が好きだったこと、関心があったことなどを思い返してみてください。それがはっきりしていたら、もしかしたら不登校になった今も、関心があるかもしれませんので、それに関する本やネットなどを見ることを勧めてもいいでしょう。


 もし、特にそういうことがないのでしたら、子供とのコミュニケーションの中で、「もしかしたらこういうことに関心があるのかもしれない」と考えて、先ほどと同様、本やネットを勧めてみます。


 子供が拒否反応を示したら、また時間をおいて勧めてみます。特にそういう反応を示さないのであれば、子供の反応を見ながら、さらに深堀りして、それらに関する資料を子供に与えていきます。それが刺激になって、「ああ、こういうのも面白いかもしれない」とだんだんやる気が出てくるかもしれません。やる気が出ないのでしたら、また別の分野に変えていくことも、方法としてあるでしょう。


 長い間、不登校の状況にあった子供には、こうした刺激が必要です。子供の心の状態を重視しつつ、少しずつ刺激を与えていくことで、子供にやる気が出てきて、それが最終的に不登校の解決へと結びついていきます。







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