UA-139114584-1
top of page

不登校カウンセリングブログその1239.不登校の子が「やる気が出ない」という場合の、詳しい状況。

更新日:2022年10月17日



 「やる気が出ない」という不登校の子供がいます。何かをやる気になれない、勉強をやる気になれない、外に行く気になれない等、さまざまなことに対するやる気が出ない子供です。

 こうした子供がやる気を持ってくれれば、不登校の状況が変わり、その状況から脱出することの可能性が高くなっていきますが、そう簡単には行きません。「やる気がない」という子供の状況と心の内はもっと複雑で、一言で「やる気がない」といってもいくつか状況があるからです。今回のブログでは、その詳しい状況についていくつか、取り上げたいと思います。


1 非常に疲れている

 不登校直後からしばらくの間にかけて、しばしば子供たちに見られる傾向ですが、我慢して学校に行き続けたことで、体も心も非常に疲れています。エネルギー切れを起こしている状態です。

 そのようなエネルギー切れを起こしている時は、何かをやる気になることはありません。まず休みたい、休ませてほしいと願うでしょう。


2 自己肯定感が低い

 自己肯定感が低いと、「自分はダメなんだ」という自己否定感を抱いてしまうことになります。「自分はダメなんだ」と思ってしまうと、何かをやる気になることはまずありません。そのような思いを強く抱いてしまっている時は、部屋や家の中に閉じこもりきりとなります。


3 何に対しても関心がない

 「やる気がない」という子供の話を詳しく聞くと、「何に対しても関心がない」と答える子供がいます。元気も出てきた、「自分はダメだ」というほどの自己肯定感を抱いているようでもない、それでもやる気がないというのは、「何に対しても関心がない」という場合が多いです。


 では、どうして何に対しても関心がないのでしょうか。それは、部屋や家に長い間、閉じこもっていて、外部からの刺激をシャットアウトしている状況が続いたからです。ゲームや漫画などに熱中していたかもしれませんが、それは外部からの刺激というよりも、不安や焦りなどの気持ちから、意識をそらそうとするための安定剤といったものでしょう。


4 やりたいことが分からない

 何となく、関心がある分野はあるけれども、その分野において自分が何をやりたいのかが分からないということです。これは、まだ関心のある分野についての知識が十分ではなく、またその分野について深く考えていないためであり、また自分に「自分がやりたいことは何か」ということをしっかりと問うていないため、そうしたことがおこるのでしょう。


 「やる気が出ない」という状況は、もっと細かく分かれますが、よく聞く状況を取り上げてみました。「やる気がない」と子供が話す場合、いったいどの状況に近いのか、参考にしていただければ幸いです。








Comments


bottom of page