不登校カウンセリングブログその1240.「やる気が出ない」という不登校の子供への、状況別による対応パターン。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年9月20日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年10月17日

前回のブログに引き続き、「やる気が出ない」という不登校の子供がテーマです。前回のブログでは、「やる気が出ない」という場合の、詳しい状況について書きました。その状況ごとに、どう対応すればいいかについて、書いていきます。
1 非常に疲れている
不登校直後からしばらくの間の、子供が非常に疲れている状況です。この状況では、十分に休息をとって疲れを解消することが、優先的にやるべきことです。この状況では、やる気を出すどころか、ほとんど何もやれないでしょう。
「見守ってください」というアドバイスがありますが、この状況ではそのアドバイスが最適になります。
2 自己肯定感が低い
自己肯定感が低いと、何に対してもやる気が出なくなりますので、この場合、やる気を持たせるには、低くなった自己肯定感を高めることが必要です。
ただ、言葉では簡単ですが、実際にやるとなると非常に難しいことです。「自分はダメだ」と思い込んでしまっている子供たちに働きかけて、そんなことはないということを納得し、自分にやれることをやっていって自信を徐々に取り戻すようにしていくのですから、その困難さは非常に大きいです。
3 何に対しても関心がない
長い間、部屋や家に閉じこもっていて、外部からの刺激を受けなかったため、何に対しても関心がなく、やる気が出ない状況です。そういう状況であれば、子供に何か刺激を与えることが、ここで必要なことになります。
子供をずっと見てきて、これまでに子供が関心がありそうなことが明らかになっていたら、そのことについての本やネットなどの情報を、子供に勧めてみるというやり方があります。関心がありそうなことが明らかになっていないのでしたら、幅広くいろいろと情報を与えて、子供が関心を持てそうな分野を探していきます。
この場合、子供のペースをあまり考慮せずにやってしまうと、子供が反発する危険性がありますので、「こういうのも見てみたら?」ぐらいの軽めの感じで、勧めた方がいいのでしょう。
4 やりたいことが分からない
やりたいことが分からなくて、やる気がない場合は、それを探すのに時間がかかります。「志が分からない」という状況であり、その志を探していく必要があるからです。
この場合、「やりたいことは、探していけば必ず見つかる」ということを伝えます。子供は毎日、勉強などのやるべきことをやっていき、そのプロセスでやがて、「こういうことがやりたいのかもしれない」ということが分かってきます。
毎日やるべきことをやっていく中で、自分自身についてより深く知ることになっていきます。人生の早い段階からやりたいことがわかっている子供もいますが、そうでない場合の方が多く、そういう子供の場合は成長し、経験を積み重ねていきながら、やりたいことが分かっていくことになります。
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