不登校カウンセリングブログその1242.人間関係は、けっこう当たり外れがありますし、環境が変わることでガラッと変わることもあります―人間関係で悩んでいる不登校の子供へのなぐさめ―
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年9月22日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年10月17日

人間関係で悩んでいる、不登校の子供たち。子供たちの大部分は思春期ですので、人間関係の悩みはかなり大きく響くことになるでしょう。
人間関係で悩んでいる不登校の子に対して、言葉をかけてその悩みを解消するのはなかなか難しいです。その子供だけのことでしたら、本人が頑張るとか、変わるとかで対処できる可能性もありますが、人間関係は相手がいることであり、本人の対処だけで、すぐに人間関係を変えることができるわけでもありません。
ただ、人間関係は、けっこう当たり外れがあります。「どうも合わないな」と感じる人間関係の中にいることもあれば、「とても楽しい」と感じる人間関係の中にいることもあります。本人はほとんど変わっていないのに、人間関係が変わるだけで、楽しくなったり、つらくなったりします。
人間関係がうまくいかないと、「自分に何か問題があるんだろうか」と考えてしまうことがあります。特に、思春期の子供はそのように考えて、深刻にとらえてしまうことがあります。ただ、それは単に、自分の周りにいる人と合わないだけの話であることもあるのです。
また、人間関係は環境が変わることでガラッと変わることもあります。小学、中学、高校あたりは、進学することで人間関係が変わります。そうなれば、本当に悩んでいた人間関係も、変わることで悩みもなくなってしまいます。
私の好きな漫画「3月のライオン」の主人公で、中学生でプロ棋士になった桐島零は、子供の頃は仲間外れにされ、いじめられることもありました。友達と呼べる関係はまったくなかったのです。
しかし、高校に進学し、まず偶然出会った3姉妹との人間関係ができ、さらにプロ棋士の仲間との出会いがあり、高校のクラスメートの中にも友人と呼べる存在ができていきました。その変化に桐島零は「自分が変わったわけではない。周りが変わってくれたわけでもない。ただ、毎日(将棋を)指して、指して、指し続けているうちに、同じ光の指す方へ向かう人達と一緒に旅をしている事に気付いた」と語っています。漫画の中での話ではありますが、納得できる言葉です。
今、悩んでいる人間関係がすべてではありません。もしかしたら、後から考えるととても特殊な人間関係なのかもしれません。また、その人間関係も永久不変というわけでもありません。時間がたてば変わります。いじめのような場合は、すぐに誰かに訴えて、解消すべきですが、それ以外の悩みでしたら、いずれ悩みは無くなると考えることで、今を耐えることができるかもしれません。
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