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不登校カウンセリングブログその1274.不登校の子供の心に言葉を伝える時は、「心を変えよう」「説得しよう」とするのではなく、「悩みや苦しみに寄り添おう」という思いで。


 不登校の状況を変えて、解決へと導くには、子供が心の中に抱えている悩みや苦しみを解消してあげる必要があります。子供自身ももちろん、自分が抱えている悩みや苦しみを、何とか解消しようとしていますが、なかなか自分一人では難しいこともあります。そのような時に、そばにいる親御さんが支えることで、悩みや苦しみの解消が早くなります。


 ただ、この時に注意が必要です。それは、子供の心を変えようというスタンスや、子供を説得しようというスタンスでは、子供の方で拒否反応を示すことがあるということです。


 自分の心をどのような状態にするかは、その心の持ち主次第です。その心の持ち主が、自分の心の状態を決定する権利があります。子供であっても、そのことは当てはまります。


 子供の心を変えようというスタンスでは、その権利を侵害することになります。もし、このブログを読んでいる方が、誰かから自分の心を変えようとしてきたら、やはり拒否するのではないでしょうか。


 子供の心を説得しようというスタンスの場合は、子供にとっては「急ぎすぎ」に感じることがあるのです。子供も、悩みや苦しみの状態から脱したいとは願っています。ただ、子供であっても、十分納得したうえで、その状態から脱したいのです。他人から、説得される形で脱するのは、自分で納得しないまま、悩みや苦しみの状態から「脱される」感じを持つことがあるのです。


 不登校の子供の多くが思春期であり、親から独立しようという年齢です。あまりあからさまに、心を変えよう、説得しようという感じでコミュニケーションをとってこられるのは嫌なのです。


 そういう感情を子供に起こさせないようにするには、子供の悩みや苦しみに寄り添い、ともに考えていこう、そのためにヒントを伝えようというスタンスが望ましいです。子供が心の中に抱えている悩みや苦しみがどのようなものかを知り、そこに共感して、では、どうすればそれを解消できるのか、一緒に考えるというスタンスであれば、子供と同じ土台に立つことになり、拒否の気持ちを起こさせにくくなります。


 誰かに何かを伝える場合、もちろんその内容は重要ですが、伝え方も大切です。せっかく、内容が適切なものであったとしても、伝え方を間違うと、相手が心で受け止めてくれません。思春期の難しい年頃で、不登校という状況にあって心が揺れている子供であれば、なおさらです。






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