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不登校カウンセリングブログその1277.他人の目が気になる、不登校の子供。そんな子供に、安心感を与えてください。 


 不登校の状況にある子供は、不登校の状況にあることに対して、強いコンプレックスや後ろめたさ等の、負の感情を抱いています。他の同年代の人間は、普通に学校に通っているのに、自分は学校に通えていないという状況は、子供にとってはやはり、とても辛い状況なのでしょう。


 そのような負の感情を抱いているため、不登校の子供の多くが、他人の目が気になります。外に出て他人を見かけると、「自分のことを見ているんじゃないか。『あの子は昼間から学校にも行かず外に出ている』と思っているんじゃないか」と気になってしまって、外にも出られなくなり、昼夜逆転の生活になることがあります。


 不登校の状況を変えていくには、さまざまな思いを抱えている子供の心を、少しずつでも軽くしてあげることです。不登校になることによって、他人の目が気になるのであれば、その思いを解消してあげるべく、安心感を与えることが、状況を変えるために必要なことになるでしょう。この安心感とは、「不登校の状況にあっても引け目を感じる必要はない」という意識と、「人はそれほど、他人のことを意識しているわけではない」という達観です。


 まず、「人はそれほど、他人のことを意識しているわけではない」という達観です。外に出ると、見知らぬ人の視線が気になってしまうということですが、そういうふうに感じてしまっている子に、「あなたは外に出て、他人を見かけた時、どれくらいその人のことを意識した?」と聞いてみてください。よほど、意識していない限り、どういう人が外にいたか、覚えていないはずです。自分が他人を意識していないのであれば、他人もまた自分のことを意識していないものです。


 「不登校の状況にあっても引け目を感じる必要はない」という意識については、不登校は休息の状況であることを伝えてあげてください。体が疲れてしまったら休息します。休息しないと、体が壊れてしまうからです。そのような時に休息しても、決して引け目を感じる必要はないでしょう。


 不登校も全く同じです。例外もありますが、何らかのことによって心が疲れてしまって、休息を求めているのが、不登校の状況です。それ以上、学校に行き続けていると、心が壊れてしまう可能性があるから、休息しているのが不登校の状況です。その状況に対して、引け目を感じることは一切ありません。


 そして、以上のことを伝える親御さんの意識も、「うちの子は不登校の状況にあるけれども、それは何も一切、引け目を感じることではない」と変える必要があります。内心、「うちの子は不登校になってしまって、引け目を感じる」と思っている親御さんが、表面だけ「不登校の状況に、引け目を感じることはない」と子供に伝えたとしても、それは子供の心の中には入っていかないでしょう。









 


 

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