UA-139114584-1
top of page

不登校カウンセリングブログその1279.「もう自分の将来には希望はない」「自分はダメだ」という気持ちを、なかなか止められない不登校の子供たち。その気持ちを止めるには。

 

 みなさんにも、こういう経験はないでしょうか。過去、誰かに悪口を言われるなど、傷つけられて、その傷つけられた瞬間を、心の中で何度も繰り返してしまって、それによって落ち込んだり、腹を立てたりするような経験です。出来事自体はすでに終わっていて、過去のことになっているのに、何度も心の中で反芻(はんすう)してしまって、自分で自分を傷つけてしまうのです。そして、場合によっては、「自分はダメだ」「自分の将来には希望はない」と、自分や未来に対して、過去にあった嫌な出来事を反映させてしまうことがあります。

 

 不登校の状況にある子供たちの多くが、そのような状態になってしまっています。不登校の状況にある子は、「もう自分の将来に希望はない」「自分はダメだ」というマイナスの気持ちを自分で作り出し、それを心の中で何度も繰り返して、自分で自分を傷つけてしまっているのです。グルグルとマイナスの気持ちを繰り返している「グルグル思考」となっているのです。


 不登校の状況を変え、解決するには、その「グルグル思考」を止めなければいけません。このような思考を止めることは、不登校解決において難しいことの一つですが、どうやってその思考を止めればいいのでしょうか。


 まず、子供に、「自分でグルグル思考を生み出している」ことを教えてあげてください。おそらく、自分で気づいていないはずです。確かに過去、不登校になることが起きてしまって不登校になった、そのように不登校の状況になるのはやむをえない、でも、その後、グルグル思考となって、不登校の状況にあり続けているのは、本人が心でそうしてしまっている、ということを伝えてあげてください。


 次に、「グルグル思考」を止める具体的な方法ですが、それは「ほかの、もっと楽しいことや希望が持てることを考える」ということになります。ほかの、楽しいことや希望が持てることを考え、集中してしまえばいいのです。そうすれば、グルグル思考が出てくる余地はありません。


 一言で言えばそうなりますが、すぐにはできません。人の心にも、それまでやってきたことの「癖」があります。マイナスの方向にグルグル考える「癖」があったとしたら、その「癖」がなかなか抜けないのです。


 これはもう、自分で自分の心を意識して整えるほかありません。過去の嫌なことを思い出してしまって、そこから未来へのマイナスの思考になりそうになったら、その都度、希望の方向に思いを変えるということを、何度も何度も繰り返していきます。


 繰り返していくことで、だんだんと心がその方向に変わっていきます。他のことを考え、集中することも、最初はなかなかうまくいかないかもしれません。つい、グルグル思考がわいてくることを感じると思いますが、何度も続けていくうちに、グルグル思考が出なくなっていきます。





 

Comments


bottom of page