不登校カウンセリングブログその1289.不登校の子供の背中を押すときの注意点。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年11月9日
- 読了時間: 2分

不登校の子供の、その背中を押してあげるべき時はあります。「背中を押す」とは、「塾に行ってみるのはどうなの?」「フリースクールとか面白そうよ」というように、不登校の状況から一歩、外に出るような方向で、子供に言葉をかけることです。そういう時はあります。
ただ、背中を押すときのタイミングがとても難しいのです。タイミングを間違うと、子供が心を閉ざしてしまうことがあります。場合によっては、それまで不登校解決のためにやってきたことが無駄になることもあります。
そして、多くの場合、不登校の子供のご家族は、子供の背中を押すタイミングが早すぎるのです。ちょっと早く、背中を押してしまうために、解決から後退してしまいます。前回のブログ 不登校カウンセリングブログその1288.不登校のわが子への対応はとにかく「焦らない」ことです で書きましたが、焦りから背中をつい、早く押しすぎてしまうのでしょう。
では、どういうタイミングが、背中を押すべき時なのでしょうか。
まず、子供にエネルギーがたまってきて、見ていて明らかに元気になってきた時です。不登校直後はたいてい、エネルギー切れを起こしています。そのような時は、背中を押されても絶対に前に進むことはできません。そのようにエネルギー切れを起こした心と体を、行くり休めることで、だんだんエネルギーがたまってきます。そうすると、もともと子供は元気な存在ですので、元気になってきます。あまり家族とも会話をしなかったのが、会話をするようになり、表情も明るくなってきます。ずっと家にいるのが「暇だな」と感じ、そのような言葉をつぶやき始めます。こういう場合は、背中を押すべき時です。
また、子供が迷っている時も、そっと背中を押すべき時でしょう。「塾に行こうかな、どうしようかな」などというように、迷っている時、迷うだけの元気が出てきているわけですから、このような時も、背中を押してあげてもいいでしょう。
問題は、その背中の押し方です。「待ってました!」とばかりに子供の背中を押してしまうと、子供の「前に進もう」という気持ちよりも強く、背中を押してしまうことになります。そのようになるお気持ちはわかりますが、その気持ちを抑え気味にして、あくまでも子供の自主的な気持ちを尊重する方がいいでしょう。不登校の解決にはやる気持ちをできるだけ抑えて、子供のペースを尊重しよう、という気持ちであれば、子供の背中を押しすぎることは避けられます。
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