UA-139114584-1
top of page

不登校カウンセリングブログその1299.勉強が苦手な子供が、不登校になる可能性を減らすため、そして不登校の状況から脱出するための語りかけ。

 

 勉強が苦手で、だんだん勉強が分からなくなり、不登校になる子供がいます。そういう子供は真面目で、できないことに対して真剣に考えます。何とか頑張って、いい成績を取らなければと頑張ります。


 しかし、一生懸命頑張っても、なかなか結果が出せないこともあります。現在の学校教育システムの、難しいところです。30~40人の生徒すべてに、注意を払うなんてできません。どうしても、分からないまま、放置されてしまう子供が出てきてしまいます。そういう場合、だんだんとコンプレックスを感じ、勉強することに対して、大きな苦痛を感じることになります。


 さらに、学校ではどうしても、他人と比較されることになります。集団の中で、自分の成績はどのぐらいの順位にあるかが計られます。他人が成績が良く、自分が思わしくないという状況もさらに、できない子供を落ち込ませます。こちらでもコンプレックスを感じていくことになります。


 そうした思いが蓄積されていって、我慢の限界に達した時、不登校という選択をする子供がいるのです。勉強は学生の本分ですから、その勉強ができないことは、子供を不登校へと容易に追い込む場合があります。


 そうした子供に対して、もちろん、勉強を理解できるようにしてあげるのが一番の解決策ですが、それはそんなに簡単ではないでしょう。不登校になるのを防ぐ、あるいは不登校の状況から脱出できるよう、子供にどのようなことを語っていけばいいのでしょうか。


1 人が1時間できることを2時間、3時間かけてもいい。

 他人がすぐにやってしまうことを、自分は時間がかかってしまうのは、子供にとってはプライドを傷つけることかもしれません。他人はすぐに理解し、自分はなかなか理解できない状況は、辛いことです。

 しかし、それでかまわないです。自分がどれだけ、力を蓄えていけるかが重要です。他人のことを気にせず、コツコツ自分に打ち込んでいく人は、遠くまで歩いていけます。要領のよさというのは確かにあります。そういう人が若い時はカッコよく見えて、そうでない自分に対して劣等感を抱くこともあるでしょう。ただ、「自分は平凡だ」ととらえて、コツコツ努力していく人は、その努力を止めない限り、自分の望むところまで歩いていくことができます。

 


2 他人との比較が重要なのではない

 これは「1」と関係する内容です。大学に入るまでは、学校の勉強は偏差値で計られます。自分が集団の中で、どの程度の位置にあるかを知るために、そして進学するためには、必要なことでしょう。


 そこでできない自分に対して、劣等感を抱くことがあるでしょうが、偏差値が重要になるのは、大学に入るまでです。その後は偏差値で測られることはなくなります。そして、勉強が大事になってくるのは、社会に出てからです。自分がやっている仕事についての知識を学び続ける人は、仕事のプロフェッショナルになっていきます。


 勉強の最終的な目的はそこにあるでしょう。仕事のプロフェッショナルになることであり、そうなると他人がどうとかいうことは関係なくなります。



3 結果が出なくても頑張っていくことは、素晴らしいこと

 結果が出なくても頑張っていくことには、忍耐力が必要です。根気も必要です。結果が順調に出ることに努力して頑張っていくことは、それはそれで素晴らしいことですが、なかなか結果が出ないけれども努力を続けて頑張ることは、さらに素晴らしいことです。普通はあきらめたいところを、続けて頑張れるということだけ普通ではありません。


 大人になって生きていくと、頑張っても結果が出ないことはしばしば起こります。自分ではあんなに頑張ったのに、結果が出ないのです。そこで多くの人が努力して頑張っていくことをやめてしまいます。しかし、それでも続けていく人はやがて結果を出していきます。


 そう考えますと、子供時代に今から、そういう練習をしているわけであり、それも一つの大事な経験になるのでしょう。







Comments


bottom of page