不登校カウンセリングブログその1305.「無理な時は無理」「進めない時は進めない」でいいと思います―不登校の状況の中で焦りを感じてしまう方へ―
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年11月24日
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無理な時は無理です。進めない時は進めないです。こういう時はあると思います。
不登校の状況の中で、子供自身もそのご家族も、「早くこの状況から脱出しなければならない」と願い、時には焦りを感じることもあるでしょう。その通りです。不登校の状況が長く続くのは、子供の将来にはマイナスになります。そのようなことは、わざわざ他人から言われるまでもなく、当事者である子供とご家族が、一番強く感じておられることでしょう。
そのことは理解していても、不登校の状況から抜け出せない、一歩を進めることができないことはあります。抜け出さなければならない、でも抜け出せない、一歩を進めなければならない、でも進めない、そんな状況は、子供とご家族をますます、焦らせてしまうことになります。
私は、そんな時は無理に、抜け出そうとしなくてもいい、一歩を進めなくていいと考えています。無理な時は無理です。進めない時は進めないです。そんな状態なのに、無理に抜け出そう、一歩を進めようとしてできない、そしてなお焦るという悪循環になります。こういう場合は、「せっかくの休息の機会ととらえて、前に進もう、進もうとするのではなく、のんびりしよう」とむしろ開き直ったほうがいいのかもしれません。
実際、前に進めないのです。心や体が、休息を求めているのでしょう。こんな時は、休息するに限ります。前に進みたくとも進めないというのは、心か体のどちらか、あるいはその両方に何か問題があるはずです。そんな状態で無理して進もうとしても、もしかしたら前に進めるかもしれませんが、すぐに疲れてしまって、立ち止まってしまうことになります。
「でも、できるだけ早くこの不登校の状況から出ていかなければならないのに、休息していていいのだろうか。前に進むことを中断していいのだろうか」と思われれる人がいるかもしれません。人は、幸福になりたいと願う生き物です。そして、この不登校の状況では、前に進むことが、幸福になる道です。体や心の疲れが取れてエネルギーが満ちてきたら、自然と「前に進みたい」と願うようになります。そうなる時まで焦らず待つことが、こういう状況では必要なのでしょう。
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