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不登校カウンセリングブログその1312.不登校の子供と、将来のことを話す場合の注意点。


 不登校の子供と、親御さんが最も話したいことの一つに、将来のことがあります。不登校の状況から脱出してほしいと、親御さんは願っていますので、将来のことを聞きたいし、話したい気持ちは強くて当然です。


 ただ、不登校の状況にある子供と、将来のことを話す場合は、いくつか注意すべき点があります。その注意点について、挙げてみたいと思います。


1 元気がない時は控える

 子供に元気がない時、たいていは不登校直後からしばらくの間になりますが、そのような時は将来のことを話すのは、控えた方がいいです。子供に元気がない時は、将来のことを考える余裕が子供にはありません。そのような精神状態のところに、将来の話を出されると、子供は心を閉ざすこともあります。


 子供に将来の話をする場合は、子供に元気が出てきて、「暇だな」というような言葉を出すようになった時がいいでしょう。そういう状態でしたら、子供自身もこれからどうしようと考え始めますし、将来のことを考えることが苦痛になりません。


2 親の不安な気持ちを、将来の話に反映させない

 不登校の子供と将来の話をするとき、つい不安な気持ちを、その話の中に反映させてしまうことがあります。具体的には、「これからどうするの?」というように、子供の将来に対して親御さんが抱いている不安な気持ちを、言語化してしまうようなことです。


 そのように不安な気持ちを、話の中に反映させてしまうと、その不安な気持ちが子供に悪影響を与えます。子供も、「これからどうなるのだろうか」と不安になっています。そのような気持ちのところへ、親の不安な気持ちを言葉として聞かされると、子供の不安はますます強くなります。


 

3 基本的には、子供が主体的に将来のことを考え、親はその補助・支え

 子供が、将来のことを漠然としか考えられない場合は別の話になりますが、基本的には、子供が主体的に将来のことを考えるようにして、親はその支え、補助という位置づけになります。子供がやりたいことや望んでいることを尊重し、親が頭ごなしに望んでいることを押し付けるようなことは避けるべきでしょう。


 ただ、中学で不登校になっていて、高校をどうするか決める時、子供の状態から見て週5日通うような全日制は明らかに無理と思えるような場合、親として「通信制高校の方がいいのでは」というようなアドバイスは、してあげた方がいいでしょう。


4 「試行錯誤もある」という覚悟

 できれば、子供の将来がバシッと決まるのがベストでしょう。子供にとって楽ですし、親も安心です。


 ただ、試行錯誤することもあります。例えば、子供が頑張って全日制高校に入学したのに、やはり不登校の状況になってしまって、通信制高校に入りなおす、というようなことです。


 将来のことですから、やってみないと分からないことはあります。試行錯誤することはあるのです。そうなったとしても、まだ子供は若いので、試行錯誤するだけの時間的余裕はあります。試行錯誤もあるという覚悟を持って、将来のことを話すと、子供にとって大きな安心となります。








 

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