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不登校カウンセリングブログその1315.「将来が不安」という不登校の子供の、不安を小さくしていくには、今できる努力を重ねていくしかありません。



 これは、不登校の子供に限らないことかもしれません。将来に何か、やりたいことがあって、そこに一心不乱に突き進んでいるようなケースを除くと、将来に対して不安を持っている子供は結構いるのでしょう。特に、今は戦争もあったり、コロナ感染もあったりして、将来が不透明です。将来への不安はさらに大きくなってしまうのでしょう。


 不登校の状況にある子供は、一般の状況、すなわち学校に通っている子供よりも、将来への不安ははるかに大きいです。不登校の状況が続けば、社会に出ることができない危険性もあり、不登校の子供の中には、「将来、野垂れ死にするかもしれない」という、不安というレベルではなく、絶望感を抱いてしまっている子もいます。


 「将来への不安」は、現在の状況が自分にとっては望ましいものではなくて、そのまま将来に続いていくのではないかという不安と、将来がまだ形をとっていないことに起こるものでしょう。不登校の状況は、その状況にある子供にとって望ましいものではありませんので、そのまま続くのではないかという恐れから、将来への不安が出て


 将来に対して不安を抱いていても、将来という時間を手にすることはできません。将来はまだ、現在の自分の手にありません。現在の自分が手にしているのは、現在という時間です。現在という時間だけが、私たちが自由にできるものです。その自由にできる現在の時間使って、何か努力していくことしか、現在の私たちにできることはありません。


 どういう努力をするかは、その子供次第です。


 その努力が果たしてどのような実を結ぶかは分かりません。将来のことですから、誰にも分からないのです。一生懸命努力しても、将来は様々に変化します。一生懸命努力してある会社に入り、仕事を頑張ったとしても、円高や円安、世界的な不況などによって、その会社がつぶれてしまうこともあります。


 私の学生時代の友人も、高校、大学としっかり勉強し、ある大手企業に入ったものの、その企業の業界が冷え込んでしまってその企業が傾き、転職を余儀なくされた人間がいました。入社した時はその業界は好調でしたが、数十年たつと変わってしまいます。そして、そのような変化を見通すことなどできません。


 では、努力が無駄だったのかというと、そうではないでしょう。その友人は、与えられた仕事をしっかりとこなしていたので、幸いすぐに転職先が見つかりました。前の会社で手を抜いた仕事をしていたら、転職は不可能だったかもしれません。


 将来はどうなるか分からないです。何が起こるか、人間には100%、予測することはできません。しかし、確実に言えることは、現在という時間を使って、今できる努力を積み重ねていくことで、将来への不安を軽くし、より確かなものにすることができる、ということでしょう。






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