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不登校カウンセリングブログその1320.元気がない状態の不登校の子供との、「タイミングのいい」コミュニケーション。


 不登校の子供の、元気がない状態。たいていは、不登校になった直後から、しばらくの間の子供が、そういう状態です。「しばらくの間」にも個人差がありますが、数カ月から、場合によっては年単位になることもあります。


 この状態は、親を含む、誰とも会話しようとしないか、会話はするけれども、外に出たりせず、また外の世界への関心も持たず、一日部屋や家にこもっている状態です。一般的に、不登校の状況は「混乱期」→「安定期」→「転換期」→「回復期」と移行しますが(個人差はあります)、この状態は、「混乱期」や「安定期」にみられる状態です。


 この状態の子供にとって、「タイミングのいい」コミュニケーションは、大まかに二つに分けられます。


 一つが、誰とも会話しない状態の時のコミュニケーションです。この状態では、子供に何か話しかけるのは少し控えた方がいいでしょう。それが「タイミングのいい」コミュニケーションとなります。


 子供がこの状態の時は、親が嫌いとかそういうことではなく、心身ともに疲れ切っていて、何もする気が起きず、誰とも話すことなく静かに休みたい、と願っています。そのような状態の時には、言葉をいくらかけても子供の心に入っていきません。かえって拒否反応を示すことがあるでしょう。


 こういう時は、言葉をかけない形のコミュニケーションが、「タイミングのいい」コミュニケーションとなります。子供が安心して休める環境を整えることも、「ゆっくり休みなさい」という無言のコミュニケーションとなります。


 もう一つのコミュニケーションは、子供が会話できる状態の時のコミュニケーションです。この状態では、会話することを拒否してはいませんので、言葉によるコミュニケーションは可能です。問題は、その内容です。子供はまだ、外に出ようという思いにはなっていません。傷ついていたり、自信を失っていたりして、家の中でこもっていたいと願っています。


 そんな心の状態からみて、「タイミングのいい」コミュニケーションは、傷ついた気持ちを癒したり、失ってしまった自信を少しでも取り戻せるように励ましたりするような内容となります。


 不登校のすべての段階に言えると思いますが、子供にとって「タイミングのいい」コミュニケーションは、子供の心の状態を基準にして決まります。








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