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不登校カウンセリングブログその1321.自信を失っている不登校の子供とのコミュニケーションでは、何をすればいいのでしょうか。

 

 不登校の状況にある子供の大部分が、自信を失っているでしょう。この自信を取り戻すには、原則として小さな成功体験を積むことが必要ですが、それが可能になる状況は、子供が外の世界に出ていく状況です。フリースクールや塾に行ったり、あるいは学校に戻ったりした時に、活動します。活動することで、成功体験を積むことが可能になりますので、外の世界に出ていく状況で、失った自信を徐々に取り戻すことになります。


 では、外の世界に出る段階でなければ、失った自信を取り戻すことはできないのか、それ以前の段階では、自信と全く取り戻せないのか、ということになりますが、そのようなことはありません。


 自信を失っている状態では、子供は、自分を取るに足らない存在、何をやってもうまくいかない存在だと思い込んでしまっています。その思い込みを少しずつ、外していければ、自信をすぐに取り戻すことにはなりませんが、外の世界に出ようという気持ちを持たせるきっかけになります。


 そこで重要になるのが、子供がどのようにして、何をきっかけにして、自分を取るに足らない存在、何をやってもうまくいかない存在だと思い込んでしまっているか、具体的に理解することです。「共感」ということです。


 人間関係がうまくいかなかったことがきっかけになっているのでしょうか。勉強しても結果が出なかったことがきっかけになっているのでしょうか。他人に合わせすぎてしまって、自分がなくなるような気がしたことが、きっかけになったのでしょうか。将来のことを考えても、あまり楽しい将来じゃないと考えてしまったことが、きっかけになっているのでしょうか。自信を失っている状態はさまざまです。その状態をできるだけ詳しく知ることが、コミュニケーションで重要なことになります。


 それが分かったら、そのようなことがきっかけになって自信を失っていることに対して、「そんなこと大したことない」「すぐに自信を取り戻せるよ」と考えずに、「まだ若いのであれば、そのようなことがきっかけになって自信を失うことがあるのは当然だ」と共感することです。共感に対して、子供は心を開きやすくなります。また、共感することで、子供の気持ちに近くなりますので、どういうことを伝えたら、失った自信をいくらかでも取り戻せるかを考えやすくなります。


 それからは、「どういうことを子供に伝えたら、子供は自信を取り戻すきっかけになるのか」と考え続けつつ、コミュニケーションをとっていきます。考え続けることが大切です。子供とのコミュニケーションで、子供の気持ちや、こちらからの働きかけへの反応を見つつ、考え続けます。そうすることで、「こういうことを伝えたら、子供は自信を取り戻すきっかけになるかもしれない」ということが、徐々に明確になっていきます。






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