不登校カウンセリングブログその1323.不登校の子供が、「学校の勉強は役に立たない」と、「学ぶこと」まで軽視すると、将来がかなり厳しい状況になります。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年12月13日
- 読了時間: 3分

「学校の勉強は役に立たない」と感じて、学校に行って学ぶことに嫌気がさし、不登校になっている子供がいます。そういう理由で不登校になっていなくとも、不登校の状況にある子供が、「学校の勉強は役に立たない」と考えていることがあります。
こういう場合、「学ぶこと」まで軽視すると、その子供の将来はかなり厳しい状況になります。
確かに、学校の勉強が「直接」、役に立たないことはあります。例えば、高校で学んだ数学や物理・化学などの知識が、その後の人生において「直接」、役に立ったという人は少ないでしょう。そうした知識を使う職種にでも就かない限り、役に立たないでしょう。
だからといって、学校の勉強を含む、「学ぶこと」までが、役に立たないということではありません。学ぶことは、生きていくことにおいて役に立ちます。
まず、学ぶことで、情報を集める力が高まります。自分が学ぼうとする分野の情報を集めますが、どこに重要な情報があるか、何が重要な情報か、考えながら情報を集めます。それが情報収集力になっていきます。
情報収集力は、現代のような高度な情報化社会において、大きな効果を発揮します。付加価値の高い情報を集めることができたら、その人は情報化社会を上手に泳ぐことができるでしょう。
また、学ぶことで、考える力も高まります。学ぶ過程で、「こういうことだろうか」「こういふうに解けばいいのか」というふうに考えていきます。学びを深めるほど、考える力は高まっていきます。考える力は、人生全般において役に立つ力です。人生の岐路に立った時、どちらかを選択することになりますが、その時、考える力が高いと、正解の選択肢を選ぶ可能性が高くなります。
分からないことに直面した時の対応力も、学ぶことで身につきます。学ぶ過程では、自分が分からない問題に必ず直面します。その時、しっかりと学んできた人は、分からない問題をなんとか理解しようと努力してきています。そのため、社会に出て仕事をして分からないことに直面しても、理解しようと努力しますので、仕事に対する責任感が強くなります。一方、学んできていない人は、すべての人ではありませんが、分からない問題を理解しようという意思を強く持ちづらいのです。そこでどうしても差が出てきます。
学歴も無視できないことです。しっかり学ぶことで、ある程度の学歴を身につけることができます。そして、学歴は、就職や資格を取る際、大きな効果を発揮します。学歴が一生、パスポートになるわけではありませんが、どこかに就職する際、つまり社会の入り口では、高い学歴の方が選択肢が増えることになります。また、何かの資格を取る時は、高卒や大卒という条件が問われることが多く、十分な学歴がないとスタートラインに立てないことがあります。
元不登校だった人が将来、後悔することがあるのは、学ぶことを軽視してしまって、社会に出た後の選択肢が限られてしまうことです。学ぶことを軽視する方と、人生が狭まってしまうので、注意が必要です。
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