UA-139114584-1
top of page

不登校カウンセリングブログその1343.不登校の子供が「起立性調節障害」になっている場合は、その症状への対処とともに、学校に行くことにストレスを感じる状況への対処も必要です。


 朝、どうしても起きることができない「起立性調節障害」。「起立性調節障害」になると、子供はまず、学校に行くことはできません。子供のそばで見ている親御さんには、とても辛く感じる症状です。


 幸い、起立性調節障害に詳しい医師がいらっしゃるので、医学的な対処は、そういう医師に診察してもらえば、適切に行っていただけます。


 ただ、「不登校」という範囲での対処で考えますと、医学的な対処だけでは不十分で、子供が学校に行くことでストレスを感じている状況への対処も必要です。


 起立性調節障害によって不登校になったのでしたら、起立性調節障害の症状が改善すれば、不登校の状況も解決するのでしょう。しかし、そもそも起立性調節障害になったのは、学校に行くことに子供がストレスを感じ、それが身体的な症状として出ているわけですので、不登校の解決で考えますと、そのストレスを感じている状況への対処が必要になってくるのです。


 子供自身は、そのストレスに気づいていないかもしれません。思春期の子供は、自分の心の状態を分析し、それを説明することがまだ十分にできません。身体的症状として出てくるぐらいのストレスなのに、気づいていないことは十分あり得ます。


 あるいはストレスを受けていることに気づいているのに、そのことを心の奥底に沈めているかもしれません。「学校には行かなくてはいけない」という考え方を、大部分の子供は持っています。その考え方で判断すれば、学校に行けないということは、自尊心を大きく損ねることでもあります。


 しかし、身体的症状のために、学校に行けないということでしたら、どうでしょうか。学校に行けないという状況には変わりませんが、行けないことへの理由付けができます。行きたくなくて行けないのではない、体が不調なために行くことができないということでしたら、まだ自尊心は傷つかないでしょう。


 起立性調節障害が、純粋に身体的な理由で起こることは、数多くの症例から少ないながらも、あるのかもしれません。私は医師ではありませんので、断定はできません。ただ、起立性調節障害から不登校になっている子供のことを詳しく聞くと、少なくとも学校に行くのが楽しくてしょうがないということではなかった、何かしらストレスを感じていたと推測されるのです。










 

閲覧数:19回0件のコメント

Comments


bottom of page