不登校の子供の中には、「学校に行きたいけれど行けない」という子供がいます。これはどういう心理なのでしょうか。
「学校に行きたいけれど行けない」という子供を朝、起こすと、たいていは非常に不機嫌であったり、だるそうにしたりしています。そのような様子なので、無理に学校に行かせず、休ませると、ホッとした様子になることが多いです。
本当に学校に行きたいのでしょうか。
不登校の子供の気持ちはさまざまですので、すべての子供に当てはまることではないでしょう。ただ、「学校に行きたいけれど行けない」という不登校の子供は、実は、「行きたくない」という気持ちではないでしょうか。
本当に学校に行きたいなら、喜んでいきます。朝、起きても、行きたかった学校に行けるのですから、不機嫌になることはないでしょう。そういうふうになるのは、本当は行きたくないからだと思われます。
もし、これが、子供が行きたい場所、何らかのエンターテインメントの場所でしたらどうでしょうか。前の日から目を輝かせて、朝は誰かに起こされなくとも自分から起きて、行くのではないでしょうか。
学校が本当に行きたい場所なら、そこまででなくとも、行きたいという気持ちが表面に現れてくるはずです。どうして、本当は行きたくない学校へ「行きたい」と言うのでしょうか。
不登校になる子供たちも、「学校に行かなくてはならない」という考えは持っています。行かなくてはならない学校に、行けないということは、自分が劣っていることになると、子供たちは考えているのでしょう。そのために、「行きたいけれど行けない」と表現していると推測されます。「行きたくない」のではなく、「行きたいけれど行けない」ということでしたら、自分が劣っていると認識しなくて済みます。
本当は、学校に行けないから劣っているということではないのですが、そのように思い込んでしまっているわけですから、子供と接する時は、その思い込みを減らしていくことが、コミュニケーションの重要なポイントになります。
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