不登校カウンセリングブログその1358.不登校の子供に伝えたいことは、子供に拒否されないように、「繰り返し」です。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年1月17日
- 読了時間: 2分

不登校の子供にコミュニケーションをとるのは、もちろん、不登校の状況を変えていって、解決していくためですが、それは同時に、子供の悩みや苦しみを軽くするためでもあります。ほとんどの不登校の子供の心の中には、何らかの悩みや苦しみが存在しているはずです。それらがあるから、子供は不登校を選択しているのであり、そうした悩みや苦しみを解消していくことで、不登校の状況は変化し、解決に向かっていきます。そのためのコミュニケーションです。
そのコミュニケーションにおいて大切なことは、「繰り返し」です。繰り返し、同じ内容のことを伝えていきます。同じ言葉である必要はありませんが、何度も同じ内容のことを伝えていきます。
たとえば、不登校になったことで、「他の子供が普通にやれていることが、自分にはできていない。だから自分は劣っているんだ」と落ち込んでいる子供の場合です。その場合は、「不登校になったからということで、劣っているわけではない」ということを伝える必要があります。そのことを何度も伝えていきます。
なぜ繰り返し、伝えていく必要があるかというと、一度や二度、伝えたからといって、子供の心には届かないからです。数回伝えても、子供の精神状態は揺れていますので、子供の耳には入っていないですし、まして心にも届いていないでしょう。
しかし、何度も何度も繰り返し伝えることで、子供はその内容に気づいて、心にとどめるようになっていきます。途中、子供が反発はすることもありますが、そういう時は伝えるのを控えて、また伝えていきます。
大人でも、同様です。一度や二度くらい、何かを聞いてそれがすぐに心に残るでしょうか。読むことにもあてはまることですが、よほどの天才でもない限り、繰り返し聞いたり読んだりしないと、頭にも心にも残りません。
伝えたいことによっては、子供の心に入っていくまで時間がかかることもありますが、子供が変わらないからといってあきらめることなく、繰り返し伝えていくことが大切です。
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