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不登校カウンセリングブログその1361.不登校の子供は、自分の心の内を聞いてほしいと願っているので、子供とのコミュニケーションでは、聞くことを重視してください。


 一般的に、不登校の子供とのコミュニケーションでは、親御さんは、子供のためにたくさんのことを伝えたいと願うでしょう。子供に元気になってもらいたいですし、不登校の状況から早く脱出してもらいたいですから、元気になるような言葉や、不登校の状況から脱出するような言葉を、いろいろと伝えたいと願います。


 実際、私もカウンセリングでは、不登校の状況を変えて、解決へと導くために、子供がコミュニケーションを拒否していない限り、積極的にコミュニケーションをとっていただくよう、親御さんにお願いしています。


 ただ、子供に伝えたいこと、伝えるべきことがいろいろとあるとしても、子供の話を聞くことを重視してください。一生懸命に伝えようとするあまり、子供の話を聞くことをつい、忘れがちになりますが、子供とのコミュニケーションは基本的に、子供の話を聞くことがメインとなります。


 親子間に限らないことだと思いますが、自分の話を聞いてくれる相手にこそ、心を開きます。話を聞かなかったり、自分の話を否定する相手には、心は開きません。「ああ、自分の言うことを理解してくれないんだ」と見なして、心を閉ざします。


 自分が心を閉ざした相手が何を言おうと、その人の言うことに人は耳を貸しません。その人の言うことが、本当は自分の役に立つことであったとしても、その内容を聞き入れることを拒否します。


 不登校の子供は、例外はありますが、自分の心の内を聞いて欲しいと願っています。不登校の時期によって自分の心の内を閉ざすことはありますが、それでも不登校の状況の中にいることで伴う、心の中の悩みや苦しみを聞いて欲しいと願います。話を聞いてくれただけでも、その悩みや苦しみのもととなったことが解決しなくても、悩みや苦しみが軽くなります。


 親が聞き上手であると、不登校の状況が変わり、解決が早くなるように感じていますが、親がうまく子供の話を聞くことによって、親への信頼感がより強くなり、悩みや苦しみが軽くなるからだと思うのです。






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