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不登校カウンセリングブログその1363.不登校の回復期、進学の選択肢は、子供が頑張りすぎない方向で。


 外の世界に関心を持ち始め、学校に行き始める「回復期」は、進学と重なることがあります。子供が外の世界に関心を持ち、学校に戻ろうと考える時期は、学年の変わり目や、進学の時と重なります。こういう時は、再スタートしやすいので、回復期に移行することが多いのです。


 そして、中学時に不登校だった子供の回復期は、高校への進学をどう選択するか、結論を出さなくてはならない時期になります。多くの場合、通信制高校に行くか、全日制高校に行くかという選択肢を選択することになります。また、全日制高校を選択する場合は、どの程度の難易度の高校に行くか、通信制高校を選択する場合は、週に何日行くか、ということを決定する必要があります。


 この時、大切なことは、子供を頑張らせすぎない選択肢を勧める、ということです。子供たちの多くが、おそらく、「頑張ろう!」と気負っているはずです。回復期の前の段階の「安定期」においては、他人と比較し、他人の目から見た自分という「客観的自己」が小さくなってしまっています。回復期においては、小さくなった「客観的自己」が再び大きくなっています。すなわち、「他人の目を意識した自分」が大きくなっているのです。同年代の子供たちと同じように頑張ろう!という気負いが強くなっています。


 それ自体は、好ましいことですが、回復期の子供たちの心や体は、その気負いに追いつかないのです。「安定期」の長い間、子供の心や体は、他の、学校に通い続けている子供の心や体に比べて、脆弱です。完全に回復しているわけではありません。それなのに、気負い過ぎてしまって、「全日制高校にしっかり通おう」「通信制高校も、週5日行くところにしよう」という選択をしてしまうと、通い始めたものの疲れてしまって、また学校に行けなくなるということになります。


 子供が回復し、学校に通い始めてそのままスムーズに通い続けることは、実はケースとしては少ないのです。たいてい、何度か学校に行けなくなることはあります。最初は気負って頑張るものの、それは子供の心や体の限界をこえてしまうことになるので、再び不登校になるのです。


 そういうことを少しでも防ぐために、進学での選択肢は、子供が頑張りすぎない方向に勧めてあげるべきでしょう。「頑張ろう!」と決意している子供に、「頑張りすぎない方がいい」と、進学の選択肢を勧めるのは、親としては辛いかもしれませんが、再び学校に行けなくなって落ち込ませるのを、防いであげた方がいいでしょう。もちろん、子供に無理強いせず、よく話し合って決めるべきです。






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