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不登校カウンセリングブログその1368.「挫折した」と不登校の状況にある子供が落ち込んでいる時には、どう接してあげればいいのでしょうか。


 不登校の状況にある子供の多くが、「自分は挫折した」と落ち込んでいるのではないでしょうか。他の子供は普通に学校に通っている一方で、自分は学校に行けていない状況は、そう落ち込んでしまう子も多いでしょう。このように落ち込んでいる子供に、どう接してあげればいいのでしょうか。


 この落ち込んだ気持ちに限らないことですが、不登校の状況にある子供が、このようなマイナスの思い、傷ついた思いを抱えている場合は、まずその思いを受け入れて、「それは辛いよね、苦しいよね」と共感してあげてください。


 共感することで、子供は、「自分のこういう気持ちを理解してくれた」と感じます。そのように感じることで、親への信頼感がより強くなります。その結果、親へのコミュニケーションがより盛んになるとともに、親に心をさらに開くことになります。


 このように子供が心を開いてくれると、親から伝える言葉が、子供の心により深く届くことになります。そうなれば、子供の心にある悩みや苦しみを解消する手助けが、容易になります。


 この共感は大事ですが、実はこれだけでは不十分です。「自分は挫折した」という思いそのものは、子供の心の中に存在しているからです。この思いが小さくなっていくよう、子供に働きかけを行う必要があります。


 私が親御さんを通じて、子供たちに伝えていることの一つに、「挫折や失敗などの経験は、確かに辛いけれども、そこで学べるものがあり、それを学び、力にすることによって、そういう経験がプラスになる。だから、そういう状況に置かれているからといって、『自分はダメだ』と思わないでほしい」というものがあります。


 子供時代は、そんなに挫折や失敗の経験はないため、そういう経験に直面すると、大きく落ち込む傾向があります。純粋なために、そういう経験をした自分はダメなんだと考えてしまいます。


 しかし、そういう風に考えてしまっては、これから後の人生でたびたび、直面するであろう挫折や失敗を、乗り越えることができず。「心が折れやすく」なってしまいます。不登校という経験を、たびたび直面する挫折や失敗を乗り越えるための、最初の練習台ととらえることによって、またそこで何かを学ぶ経験ととらえていけば、「自分は挫折した」と落ち込んでいる状態から、前向きの状態へと変わっていけるのではないでしょうか。







 

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