不登校カウンセリングブログその1369.不登校の子供も、時間がたてば変わっていきます。「この子は勉強が苦手」「人間関係が苦手」と親が考えるのは、少し早いかもしれません。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年1月27日
- 読了時間: 2分

私は、カウンセラーの前は塾講師をしていました。塾講師をしていて教えていた生徒や。カウンセラーの時に相談にのっていた子供の、その後の状況を聞くことが時々あります。
面白いことは、その当時の子供であった状況と、その後の大人になってからの状況が、まるで違うことがよくある、ということです。人間関係がいやでいやで、それで学校に行けなかった不登校の子供が、今は営業マンとしていろいろな人と出会うのが楽しくなっていたり、勉強が苦手で、勉強なんかしたくないといってた生徒が、大学院まで行って、研究するのが楽しいと語る研究員になっていたりと、子供の時とはまるで違う状況になっているのです。
いい意味で驚かされます。どうしても、子供の現在の姿の延長線上に、大人になった姿を予測してしまいます。子供は、大人よりもはるかに、可塑性(変わる可能性)が大きいのです。
そう考えますと、現在の子供の状況を見て、「この子は将来、こうなるだろう」と考えてしまうのは、子供の可能性を潰すかもしれません。「この子は勉強が苦手だから、大人になってもたぶん、勉強は苦手だ。だから、あまり無理なことをさせないようにしよう」と考えて、苦手な勉強を克服する道を子供から遠ざけてしまうと、優しいことかもしれませんが、もしかしたら得意になるかもしれない機会を、潰していることになるのかもしれません。子供に対して優しさで、善意でやっていることでも、それが子供の芽を摘んでいる可能性があります。
子供は大人の期待を裏切るほど、大きく変わりますので、その変わる可能性は残しておくべきなのでしょう。
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