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不登校カウンセリングブログその1381.不登校の状況からの脱出。しかし、また学校に行けなくなることがたびたび起こります。

 

 進学や進級などをきっかけにして、長年の不登校の状況からの脱出。親も子供も、ようやく長いトンネルから脱出できた感じがして、嬉しい限りでしょう。


 ただ、水を差すようで大変に申し訳ないのですが、そのまま学校に行き続けるのは、やや珍しいことで、普通はまた学校に行けなくなることが起こります。中学校の時に不登校で、それほど学校に通わない通信制高校に進学するということで、不登校の状況から脱出するのであれば、そうならない可能性は高いです。ただ、週に5日ぐらい通う通信制高校や全日制高校に進学した場合、今まで通っていた小学校や中学校に戻った場合は、また不登校になることはあります。


 不登校の状況の中で、体力はかなり落ちているでしょう。勉強から離れていたので、学力も落ちています。ずっと一人の環境でしたので、人と接することに疲れも感じるようになっているでしょう。学校に通い続けることに、ストレスを抱く要素が満ち満ちています。


 その一方で、子供はおそらく、「頑張ろう!」と相当に気負った状態になっているはずです。他の同級生と同じように、もしかしたらそれ以上に、満足いく学校生活を送りたいと思っているでしょう。


 そう思っているのに、体力は追いつかず、学力は届かず、人と接することに非常に疲れる毎日です。自分の思いと、現実とのギャップに、おそらく大部分の子供が悩むことになるでしょう。その悩みがストレスとなり、そのストレスが蓄積していって限界に達すると、再び不登校になるのです。


 「頑張ろう!」と自分自身に期待していた分、また不登校になったことで、子供は非常に落ち込みます。子供によっては、最初の不登校よりも深く落ち込むかもしれません。


 できるだけ落ち込まないよう、普通は、不登校の状況から脱出しても、たびたび不登校になることは、伝えておいた方がいいのかもしれません。実際、不登校の状況から脱出していった子供たちの多くが、何度か不登校の状況を繰り返しています。最初から、「リハビリのような段階だ」と考えておけば、子供の落ち込みは減らせるでしょう。






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