不登校カウンセリングブログその1382.発達障害の子供の育て方によって、社会に出てからの「羽ばたき方」が変わってきます。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年2月9日
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発達障害は、子供の育て方によるものではないということはある程度、社会に広まっています。子育てによって発達障害が生じると思われたこともありますが、発達障害の研究によって育て方うんぬんの問題ではないということが、明らかになっています。
ただ、発達障害の子供の育て方によって、社会に出てからの「羽ばたき方」が変わってきます。この場合の「羽ばたき方」とは、社会でしっかり生き、そのことによって得られる充足感、幸福感のことです。子供の発達障害を理解し、適切な育て方を行うことによって、発達障害によって生じるストレスなどを減らし、子供が自信を失うことなく、社会で生きていくことが可能です。
どういう発達障害なのか、そのレベルはどれくらいなのか、本人が得意としていること、苦手としていることは何か、どういう接し方が適しているのか、発達障害についての研究は積み重ねられているので、それらの点については明らかにされています。それを参考にして子育てに取り入れていけば、子供は、周囲との軋轢に悩まず、自信を失うこともなく、育っていくことができます。
そして避けたいのは、発達障害について全く理解しないこと、発達障害を否定すること、子供に任せっきりで何も導かないことです。
発達障害を理解しないということは、一般に行われている子育て、すなわち定型発達している子供に対する子育てを行うことです。子供は周囲とぶつかり、自信を失っていく危険性があります。
発達障害を否定するということは、発達障害のために起きている得意・不得意を考慮せず、不得意なことをさせて、得意としていることを認めない子育てです。この場合、ストレスに弱くなってしまうことがあります。
子供に任せっきりで何も導かないことは、成績はいい子供への子育てにしばしば見られます。発達障害のこだわりが、勉強を一生懸命にするということに出ると、優秀な成績をおさめることができます。
ただ、人間関係が不得意であった場合、社会に出るまではいいけれども、社会に出て働くようになってから、問題が出るようになってしまいます。
発達障害は、物のとらえ方・考え方が、通常とは異なることであり、少数派の思考・行動パターンのことです。異常ではなく、少数ということです。少数派のために、多数派からは理解されにくいのですが、その多数派との衝突は、育ち方によっては避けることはできます。
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