不登校カウンセリングブログその1383.母子分離不安による不登校。子供のことを思い過ぎて、あれこれ先回りしておられませんか?
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年2月11日
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小学校低学年の不登校でよく見られる「母子分離不安」。子供が母子分離不安になる背景の一つに、子供のことを思い過ぎて、あれこれ先回りしてしまっているということがあります。
子供に失敗してほしくないと思い、親御さん、特にお母さんが、子供がやるべき準備をしてしまうなど、先回りしてしまうことがあります。親の目から見たら、幼い子供は危なっかしく見えます。そのために先回りして、親がやった方が確実ではあります。
本当に子供が幼くて出来そうもない年齢でしたら、親が手をかけることは必要です。ただ、子供の成長に伴って、徐々に子供に任せていく必要があります。その過程で、子供が失敗することはあるでしょう。その失敗が子供にとって危険なものでない限り、失敗することも子供にとって大切なことだと割り切って子供に任せていくことも、親の愛情です。
子供が失敗を重ねながらも、自分で物事を行っていくことで、自立が促されます。成功経験を重ねていけば、それは自信につながります。失敗したとしても、親が子供の心をフォローすれば、失敗を乗り越える忍耐力が身につきます。
親が子供の先回りをしてしまって、子供の成長とともに子供に任せるべきことを、親がやってしまうと、子供の自立の機会を奪ってしまうことになります。本当の自信も身につかず、失敗することへの忍耐力も身につきません。
そうなりますと、失敗を極度に恐れるようになり、子供にとって未知の場である小学校に行くことに、不安を抱くことになります。親が手助けしてくれなければ、うまくいかない、だから不安だと思ってしまって、母親と一緒でなければ学校に行けなくなってしまうのです。
親があれこれ先回りしてしまって、子供がやるべきことを親がやるということの背景には、親の不安があるのでしょう。その親の不安が、子供に移ってしまって、子供が学校に行くことに不安を抱くのが、母子分離不安型不登校といえます。
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