不登校カウンセリングブログその1387.発達特性以外の、自分の性格が原因で不登校になっているケース。「変えられる部分」と「変えられない部分」があります。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年2月15日
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今回のブログでは、発達特性のケースは除外しています。発達特性による性格は、あまり変えることはできないとされているので、今回のブログでは取り扱いません。今回のブログは、発達特性以外の性格、例えば、「内気」とか「完璧主義」とか「高い感受性」のような性格によって、不登校になっているケースを対象として書きます。
正確には、「性格」「気質」「人格」というように、人柄を表す言葉があって、それぞれに意味があるようです。ここでは、あまりそういう用語を使わずに、性格には、「変えられる部分」と「変えられない部分」、「変えてはいけない部分」があるとしています。
まだまだ幼い子供でも、不思議なもので元気な子、静かな子、怒りっぽい子、よく笑う子など、個性というか性格の違いが見られます。人間にはもともと持って生まれた性格があるようです。性格は、先天的つまり持って生まれたものなのか、後天的つまり経験などを積むことによって得ていくものなのか、という議論がありますが、持って生まれたものはあると言えます。
そのような、持って生まれたものはあまり変えられないでしょう。もともと、静かな子供が、育つ環境によって非常に活発な若者や大人になっていく、ということは、あまり想像できません。
では、まったく変わらないかというと、そうではありません。「変えられる部分」はあります。成人式や同窓会などで「お前、変わったな」と同級生が評することがありますが、これは人生経験を積んでいって、変わった、あるいは変えた部分があるということでしょう。
自分の性格に対して自己否定したり、自己嫌悪したりして、不登校になってしまう子供は、「変わらない部分」を否定的にとらえ、本当は「変えられる部分」があるのに変えられないと考えているのでしょう。
例えば、内気な性格であることに自己嫌悪して不登校になる子供は、内気である自分を全否定してしまっているのです。そして、もうそのような性格がまったく変えられないと自己限定してしまっているのです。
子供時代は、内気であることは損することは多いでしょう。仲間外れされたり、いじめを受けたりすることもあります。ただ、内気であることを、否定することはありません。内気とは、控えめであったり、奥ゆかしかったり、冷静であったり、そういう性格でもあります。子供時代に辛い思いをしていても、そのために内気であるということに嫌悪することはありません。内気さは大切な個性であると同時に、その子供の生まれ持った性格、あまり変えられない部分です。そこを全否定してしまうと、あまり変えられない部分ですので、深く悩むことになります。内気であることの、いい部分をしっかりと理解することが必要でしょう。
ただ、これからの人生、さまざまな経験を積み重ねながら、自分の性格にもさまざまなものを積み重ねていって、自分の性格を変えることはできます。内気だけれども、言うことは言う性格、ビシッと決断できる性格を積み重ねるということはできます。その結果、性格を変えることはできます。そのことも、子供には知ってもらいたいのです。
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