不登校カウンセリングブログその1397.不登校の子供が深く落ち込んでいるような場合は、「大丈夫!」という声がけを行う際、注意が必要です。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年2月25日
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不登校の状況にある子供に、「大丈夫!」と声をかけたいと、その子供のそばにいる親御さんや友達は思うでしょう。不登校の状況の中で、落ち込んでいたり、自分はダメだと思っていたり、もうこれでおしまいだと思っていたりする子供に対しては、「大丈夫だよ」と声をかけて、励ましたいという気持ちになります。
ただ、この「大丈夫!」という声がけも、注意が必要です。その注意とは、子供がその言葉を受け入れることができるかどうか、ということです。
一般的には、「大丈夫!」と声をかけられて、子供は元気になったり励まされたりします。「大丈夫かな。この状況から脱出できるかな」というふうに不安になっている時、そのように声をかけられたら、「大丈夫なんだ」と思えてきて、励まされます。
しかし、子供の心理状態によっては、「大丈夫!」と声をかけても、励ますどころかかえってその心を乱す可能性があります。「大丈夫!」を声をかけても、「どうしてそんなことが分かるの?!」「自分がどんなに落ち込んでいるか分かっていない。他人事だ」と反発されてしまうかもしれないのです。
声をかける側としては、他人事などと思っていなくて、本当に心から励ましたいと思っていても、子供が深く落ち込んでいるような心理状態、将来に対して絶望しているような心理状態では、「大丈夫!」という言葉をとても受け入れることができないのです。「大丈夫!」という声がけと、子供の心理状態との間に、あまりにもギャップがありすぎる場合、そのようなことが起こります。
こういう心理状態の場合は、子供にもよりますが、「苦しいよね」と共感の言葉をかけたり、時には何も声をかけず見守っていたりすることの方が、子供の心を穏やかにすることもあるのです。常に、子供の心理状態をよく見て、どういう言葉をかければいいか、考えることが大切です。
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