不登校カウンセリングブログその1399.不登校の状況から回復しても、再び不登校になることが多い理由。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年2月27日
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子供が不登校の状況から回復しても、再び不登校になることは多いです。しばらくは学校に通い始めても、疲れた表情を見せてきて、再び「学校に行きたくない」と言い始めて、不登校になるというケースは多いです。むしろ、すんなり学校に行き続けることの方が少ないのかもしれません。
不登校の状況から回復しても、また不登校になるのは、拡大した「客観的自己」による、子供の「気負い」があるからだと考えられます。
思春期の子供は、他人を強く意識するようになります。思春期は、自分は他人にどう思われているのか、他人からどう評価されているのかという意識不登校カウンセリングの内容はこちらをクリック、すなわち「客観的自己」が拡大していく時期です。
一方、不登校の状況にいる子供の「客観的自己」は、小さくなっている状態です。不登校の状況の中では、他人のことを意識することはなくなっていますので、他人から見た自分への意識という「客観的自己」は小さくすぼんでいるのです。
その「客観的自己」が再び拡大していく時が来ます。そのきっかけは子供によってさまざまですが、他人のことを意識するようになり、「他の子供と同じように、自分も学校に行かなければ」と思うようになります。
この時、その思いに「気負い」が入りがちです。それまでずっと、不登校の状況の中にいて、他の子供と比べていろいろと遅れてしまっている、という思いがありますので、「他の子に追いつかなければ」と考えてしまって、それが気負いとなってしまうのです。
しかし、長い間、不登校の状況にあって、人と出会うこともほとんどなくて、沢山の人の中で過ごすことに気疲れを感じるようになっていて、学力も体力も落ちている状態では、抱いた気負いにそえるほどの学校生活を維持することは困難です。学校に通うだけで非常に疲れやストレスを感じ、「学校に行くのが疲れる」ということを話し始め、再び不登校になることが多いのです。
不登校の状況から脱出して、再び学校に通い始める場合、必要以上に気負いがあり、その気負いに体と心がついていかない状態であることについて子供と話し合い、気負いが軽くなるような学校生活となるよう、アドバイスする必要があります。
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