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不登校カウンセリングブログその1413.不登校の子供が増えている背景の一つに、道徳的価値観が薄れていることがあります。


 以前のブログでは、不登校の子供が増えている背景には、地域コミュニティが崩壊したことがあると書きました。地域コミュニティが機能していた時代は、子供は地域全体で育てていて、そのために子供はさまざまな年齢の人とコミュニケーションをとることになり、それが人間関係の調整能力につながっていたこと、地域コミュニティが崩壊して以降は、子供は親と、少ない友達としかコミュニケーションをとらなくなり、その調整能力が低くなってしまって、学校での集団生活に疲れてしまい、不登校になることがあるということを書きました。


 今回のブログでは、もう一つの背景、すなわち道徳的価値観が薄れていることを書きたいと思います。道徳的価値観が薄れているために、子供は生きる意味を見失ったり、あるいは人間関係の中で疲れてしまったりしている面があると思うのです。


 いじめが増えていることには、道徳的価値観が薄れているということが、その背景にあるでしょう。善悪の価値が薄れてしまい、やっていいことと悪いことの区別がなくなってくれば、学校でいじめは増えるでしょう。その結果、いじめによって不登校になる子供は増えていきます。


 いじめとまではいかなくとも、人間関係で疲れて不登校になるということにも、道徳的価値観が薄れているという背景はあるでしょう。道徳的価値観には、他人への配慮があります。道徳的価値観が薄れれば、他人への配慮もまた薄くなり、人間関係ががさついていきます。感受性が高い子供は疲れていくのでしょう。


 道徳的価値観が薄れていることは、「何のために勉強するのか分からない」「生きる目的が分からない」「学校に行く意味が分からない」と感じる子供を増やしていくでしょう。道徳的価値観は、生きることについての「規範」でもあります。その価値観が薄れていけば、生きることについての「規範」が薄れ、どう生きていけばいいかが分かりにくくなります。子供の場合は、そこに勉強や学校に行くことがつながってきますので、それらの意味や目的が分からなくなり、思春期には不登校が増えることになります。


 本格的に不登校を減らすためには、道徳的価値観を子供に教える場を作っていくことが必要です。





 

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