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不登校カウンセリングブログその1415.目標を立てることが、不登校の状況から脱出するきっかけとなります。

 

 この場合の目標とは、社会に出てからどのように生きたいのか、何を目指すのかということです。そういう目標を立てることが、不登校の状況から脱出するきっかけとなります。


 今、子供に、生きる目標を立てることを勧める場は、非常に少なくなっています。英語や国語、数学などの勉強を教える場は、学校、塾などたくさんありますが、自分はどういうことを目指して社会に出て生きていくか、ということを考えさせ、その目標を立てさせる場はほとんどないでしょう。


 不登校が増加している背景の一つに、道徳的価値観が薄れてきたことを私は挙げていますが、生きる目標を考えさせ、立てさせる場が少なくなっていることも、そこに含まれています。生きる目標がしっかりとしていたら、学ぶこと、学校に行くこと、生きていることの意味をはっきりつかむことができます。生きる目標があいまいなまま、学ぶことや学校に行くことを促されても、何のためにそういうことをしなくてはならないのだろうかと、一種の虚無感に陥って、不登校になる子供がいるのです。


 不登校の状況にある子供に、目標を立てることを勧めるのは、簡単なことではありません。「自分はだめだ」と自己否定感を強く抱いています。その自己否定感を軽くしないと、目標を立てようという気持ちになれないはずですから、その自己否定感を軽くすることも同時にやる必要があります。


 ただ、目標を立てることができれば、それは前に進もうという意思を持つことにもなります。不登校の状況に居続けるのは、前に進もうという意思を持てないからです。目標を立てて、前に進もうという意思を持てば、不登校の状況から出ていこうとするでしょう。


 目標はまた、努力の方向付けや意味付けにもなります。不登校の状況の中で、無気力になっている子供に、努力しようというやる気を持たせられる可能性もあり、その点からも、目標を立てるということは、不登校の状況から脱出するきっかけになります。


 ただ、子供に目標を立てることを勧めるといっても、「これからどうしたいの」というような、詰問のような問いでは、子供の心を閉ざしてしまいます。目標は、子供の興味・関心の中にあるはずです。子供がどういうことに興味・関心を持っているのか、そのことを見定めて、決して否定することなく、どのような目標が子供にとって望ましいのか、一緒に考えていくことが、目標を立てることを勧めることになります。




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