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不登校カウンセリングブログその1416.自分の才能は、もっと後でないと分からないことの方が多いです―自分には才能がないと思い込んでいる不登校の子供に―


 時々、不登校の子供から、「自分には才能がない!」という嘆きの言葉を聞くことがあります。周囲に器用な友達がいると特に、そういう思いになるようです。勉強ができて、スポーツもできて、何でもよくできるような友達がいて、自分自身を比較してしまって、「自分には才能がない!」と思い込んでしまうのです。


 思春期は特に、自分自身を低く見つめてしまいがちです。また、他人のことも気にしすぎてしまって、実情以上に高く評価しがちです。「自分には才能がない!」という思い込みを強くしてしまいます。


 そのように「自分には才能がない!」と思いこんでいる不登校の子供には、自分の才能は、もっと後でないと分からないことが多いので、今、そのように思い込んでしまうのは早すぎるということを、伝えたいと思います。


 10代や20代で才能が分かることは、確かにあります。スポーツや芸術、芸能などは、若さや感性が関わっている分野ですので、そういう分野では10代や20代で、才能のあるなしということが分かるでしょう。


 しかし、それ以外の分野の才能は、早くて30代くらいで分かり、40代や50代になって才能が分かることも、決して珍しくはありません。社会に出て、さまざまな勉強をし、経験をし、職業訓練を行い、人と出会うことで、「自分にはこういう才能があるんだ」ということが分かって、その才能が活かされる方向に進むことになります。才能がわかるのは、知識や経験が必要ということです。


 そうであれば、まだ10代やそこらで、「自分には才能がない!」と思い込むのは、少し早いということになります。30代や40代で分かる才能であれば、10代で才能がないと断定はできません。自分の才能がはっきりとわかるまでは、その時々に自分に与えられたものをこなしていき、経験を積んでいく道を歩んでいくのがベストでしょう。





 


 

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