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不登校カウンセリングブログその1419.勉強で分からないことに耐えて頑張っていくこともまた、勉強で得られる大切な経験です。


 勉強の成果と聞くと、「いい成績」とイメージする人は多いと思います。私も、それは大切な成果だと思います。学生時代は、勉強するからには、いい成績を取りたいと思いましたし、塾講師をやっていた時は、生徒にいい成績を取ってあげさせたいと思っていました。結果が出ないよりも、結果が出る方が絶対にいいです。


 ただ、いい成績を取ることだけが、勉強で得られるものではないと考えています。その得られるものとは、分からないことに耐えて頑張っていくという経験です。それもまた、大切な経験だと思います。


 勉強していて、分からないことにぶつかるのは避けられません。どんなに高い学力を持っている子供であっても、学力に応じた難しい問題を解くことになりますので、分からないことにぶつかります。


 分からないことにぶつかるのは、嫌なものです。分からないのですから、自信を無くしてしまいます。また、いら立ちも感じます。それでも、その分からないことに直面し、何とか分かろうと努力しますので、そこには忍耐力が必要となります。


 そうやって頑張った結果、分かるようにはなれなかった場合、さらに自信を無くしてしまうでしょう。自分に腹が立ち、その勉強を放り投げたくなるでしょう。それでも、分かろうと努力し、耐えて頑張ったという経験は、その子供にとって大きな資産となります。


 大人になり社会に出てからも分からないことに出会うことはあります。その時、自分の力で分かろうと努力することになりますが、子供の頃の同じような経験が活きてきます。どのように努力すればいいか、という経験を既に積んでいますので、その経験に沿ってどうすれば分かるようになるかという方法を、模索しやすくなります。また、分からないことに耐えるということも既に経験していますので、その耐える力が活きてきます。


 勉強で得られるのは、成績や志望校への合格という結果だけではなく、分かるようになろうと努力した経験や、その過程で耐えた経験もあり、それは社会に出て生きていく上でとても大切なものなのです。





 



 

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