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不登校カウンセリングブログその1429.不登校の中で、「自分にできることはないか」と考えることが、後になって、不利な環境でも「自分にできることはないか」と考える力となります。

 

 不登校の状況にある子供は、「こんな状況では何もできない」「何もしたくない」と思っているのでしょう。中には元気いっぱいの子供もいますが、そういう子供は珍しく、何もできない、何もやりたくないと、部屋の中で日々を過ごしている方が多いのではないでしょうか。


 私は、子供が一時期、そうなってしまうのは仕方がないと考えています。不登校に至るまで、おそらく多くの子供が傷つき、疲れています。その傷や疲れがピークになったのが、不登校という状況です。しばらく何できない状態になるのは、当然でしょう。そのことは理解してあげるべきだと思います。


 ただ、そういう状態がずっと続き、いつまでも「こんな状況では何もできない」と思い込んでしまうのは、ちょっとまずいと思います。傷も少しずついえて、空っぽになっていたエネルギーがわいてきたら、やはり、「この状況で何か自分にできることはないか」と、少しずつでもいいので考えていくべきでしょう。


 最初は小さいことですが、不登校の状況でもやれることはあります。部屋を片付ける、ちょっとした体操をする、パソコンやスマホで関心のあることを調べる、何でもいいのです。最初は小さなこと、すぐに自分にできることをやっていくと、次にはもっとやれることが広がっていきます。精神的に上向いていきますし、体力もついてくるからです。例えば、部屋の中での体操が、外に出ての散歩になり、それがジョギングになっていけば、体力もついてきて、再び学校に行き始めるための自信となるでしょう。


 そして、こうした行動、「自分にとっては必ずしも完璧ではない状況で、自分にできることをやっていく」という行動は、大人になってからも直面するであろう、逆境や挫折と見える状況の中でも、「自分にできることはないか」と考える習慣につながっていきます。大人になってからは、もしかしたら子供時代よりももっと頻繁に、そういう状況に直面することになるかもしれません。その時、「この状況でも自分にできることはないか」と考える習慣を身につけていたら、乗り越えることができると思うのです。






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