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不登校カウンセリングブログその1442.「運命論的な考え」ではなく、「努力すると道が開ける考え」を持つことが、不登校の状況から脱出するきっかけとなります。


 社会が停滞すると、「運命論的な考え」が広がっていきます。「運命論的な考え」とは、人は生まれた時点での環境に縛られて、その後の運命が決まる、という考えです。貧しい家庭に生まれたら、やはりその子も貧しい人生となるという風に考えるので、努力しても無駄だという結論になります。平成以降、日本においてはこの考え方が広がっているように思います。


 それとは反対の考え方が、「努力すると道が開ける考え」です。生まれた環境に縛られることなく、努力すればそれに応じた道が開けていくという考え方で、昭和や昭和以前の日本ではこちらの方が一般的だったでしょう。


 確かに、人は環境に影響を受けます。親から虐待されたとか、放置されたとか、そういう環境で生まれ育った場合、子供が曲がっていくことは多いです。ひどい場合は、犯罪を犯すようになることもあるでしょう。


 ただ、そうした環境の影響から逃れて、しっかり育っていく人もいます。劣悪な環境であっても、そこで懸命に努力して素晴らしい人生を送る人もいます。


 私は、「努力すると道が開ける考え」の方が正しいと考えています。もし、環境に縛られてしまうということであれば、そもそも社会の発展はありえません。環境に縛られ、努力しても無意味という「運命論的考え」であれば、何もない石器時代に生まれたら、そのまま石器時代が続くということになります。


 しかし、そのようなことはありません。人類は、石器時代から長い年月をかけて文明を発達させて、現代のような高度に発展した社会を造り上げてきました。これは、環境に縛られず、努力して環境を変えていった証拠です。もし、環境に縛られるという「運命論的考え」が正しいのでしたら、未だに人類は石器時代のままでしょう。「努力すると道が開ける考え」の方がやはり真実に近いのだと思います。


 もし不登校の状況にあり、「ずっとこのままだ」と落ち込んでいる子供がいるのでしたら、「努力すると道が開ける考え」を持つことで、その状況から出ていくきっかけになるのではないかと思うのです。






 

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